神奈川県洋菓子協会作品展ジュニア部門で県議会議長賞を受賞した 勝亦 健二さん 二宮町在住 21歳
世界の笑顔 ケーキに集める
○…マジパン仕上げと呼ばれる繊細で芸術的な菓子細工。6月に開かれた県洋菓子協会作品展の22歳以下ジュニア部門で最高賞に選ばれた。大好物のチョコレートの原材料カカオをテーマに、子どもやリスが遊ぶ世界を色も鮮やかに表現。店の営業が終わった後や休日を使い、1カ月かけて制作した。「プレッシャーもあったけれど、入賞を狙っていたので嬉しい」。修業を始めて4年目。昨年、国内最大の洋菓子コンクールであるジャパン・ケーキショーのジュニア部門で銀賞を受賞した。
○…富士市出身。3人きょうだいの末っ子。お菓子に目がなく、中学に上がるとホワイトデーのお返しにクッキーやパウンドケーキを焼いた。「お菓子作りが楽しくて、喜んでもらえるのも嬉しかった」。高校卒業後、二宮町のパティスリー サン・マローに就職。同店のチョコレートケーキに魅了され、修業を願い出た。「テニスでインターハイに出場した子。物事にきちんと打ち込める」。採用した代表取締役の武田利秋さんは「緊張しながら就活の電話をかけてきたころと比べたら、随分しっかりしてきた」と弟子の成長を頼もしく感じている。
○…焼き菓子やスポンジ作りを任されるようになり、パティシエの道を着実に歩む。休日は菓子店をめぐり、研究にも余念がない。「お菓子は人を笑顔にできる」とその魅力を日々実感。ショーケースの前で子どもが目を輝かせる様子に「誕生日に好きなケーキを選ばせてもらった」子どものころの自分を重ね合わせる。
○…母の日や父の日、家族の誕生日などにケーキを作って贈る好青年。目標は「武田シェフのように世界に通用するお菓子を作ること」。今秋もジャパン・ケーキショーにチャレンジする。「前回の作品を越えていかなければ」と向上心は高い。
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