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「高田保雄の蕪村展」を開催している 高田 先子さん 大磯町西小磯在住 91歳

公開:2020年11月20日

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画業支えた65年

 ○…大磯町にアトリエを構え、「野芥子」(京都国立近代美術館蔵)などを描いた画家・故高田保雄氏の妻。夫の没後4年に際し、大磯のカフェMAGNETで作品展を開いている。はつらつと話し、スマートフォンを操る姿はとても卒寿を越えているようには見えず、自然と周囲を元気づけている。「たくさんの作家と縁のある大磯。死蔵作品を展示できる美術館があれば」と願う。

 ○…東京市本郷区(現東京都文京区)生まれ。5人きょうだいの末っ子。幼い頃から絵を描くことが好きだった。「絵描きは貧乏になる」という父の反対を押し切り女子美術大学へ進学。友人の誘いで芸大の絵のモデルを引き受けた際に出会ったのが当時、芸大3年生の保雄氏だった。「こんなに素晴らしい絵を描く人は他にいない」。何人もの芸大生が先子さんを描く中で、その絵から目が離せなかった。この時の肖像画は今も自室に飾られている。

 ○…戦後に結婚。焼け野原の東京で4畳半の部屋を借りて暮らし、物不足の時代を家事で夫を支えた。保雄氏は中学校で2年ほど教壇に立ったが、以降は創作に専念。渋谷区へ居を移し、52年前に大磯へ。個展や絵画教室を主宰しながら3人の子どもを育て上げた。「真面目で勉強家。多方面に造詣が深い人でした」という保雄氏は、最期に「面白かったね。もう良いよ」と告げ、翌日に傍らの先子さんを見つめて亡くなったという。

 ○…子どもたちは日本画家や彫刻家、空間デザイナーとして活躍し、可愛い孫も5人。年始に全員で集まるのが毎年の楽しみだ。毎日、翌日の行動予定を立てておくのが昔からの日課。「後は食べたいものを食べて、日本酒を飲むこと」と茶目っ気たっぷりに健康の秘訣を明かした。

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