大磯で毎年個展を開催している木彫りクラフトアート・アクリル画家の スタジオナナホシさん 藤沢市在住 47歳
ほほ笑みを生む作品づくり
○…大磯駅近く「つきやま」のギャラリーで、毎年12月に作品展を開催。今年も絵本のように可愛らしくて不思議な世界観で見る人を魅了した。作家として駆け出しの頃、作品を見てほほ笑んでくれた人の反応が嬉しくて、それ以来「ほんのちょっぴりクスッとほほ笑んでもらえるようなモノづくり」を目指し活動しているという。
○…子どもの頃から絵を描くことが好きで、アート系に進みたいという思いがあった。転機が訪れたのは、ワーキングホリデー制度を利用してカナダの日本食レストランで働いていた時。現地でできた友人に写真や陶芸などアートに関わる人が多く、刺激を受けた。現地で絵画教室に通って基本を学び、帰国後はイベント施工会社に勤めて、東京ビッグサイトなどで開かれる展示会のブースデザイン・施工に携わった。会社の新事業で木を使った雑貨製作を任された時に「楽しい。自分に合っている」と感じ、仕事外でも作品づくりをして都内のクラフトイベントなどで発表するようになった。
○…当初は木目そのままのペン立てやカトラリーなどのシンプルな作品を制作していたが、やがて「オリジナル性のあるものを作りたい」という思いがわき上がった。試行錯誤を繰り返し、以前に感動した人形劇の世界観を参考に作品に反映。評判が良かったため、方向性を決めた。縁あって7年ほど前から大磯市(いち)に出展するようになり、つきやまの作品展につながった。
○…70〜80年代のロックをBGMに、ほぼ朝から晩まで作品づくりに没頭。仕事終わりのビールが毎晩の楽しみ。休日は美術館やスーパー銭湯でリフレッシュする。「いつか絵と立体を組み合わせて、自分の絵本を作りたい」と夢を描く。
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