大磯で木版画の作品展を開いている 北村 麻衣子さん 大磯町東小磯在住 40歳
大磯の自然から着想
○…ユーモラスな動植物が織りなす不思議な世界を、色鮮やかな木版画で表現。大磯町のカフェmagnetで、11月28日(日)まで作品展を開いている。新型コロナのまん延以降、近所の山や海岸に出かけるようになり、そこでインスピレーションを得ることが増えた。当初は子どもと過ごす息抜きの時間だったが、今は1人でも出かけて、小さな虫を探したり、海岸の漂着物を拾うことにすっかりはまっている。「着想を作品に生かし、今のテーマでもっと大きくカラフルな作品に挑戦したい」と意気込む。
○…千葉県船橋市出身。小学生の時に描いた絵が、市のコンクールで入選したことをきっかけに美術が好きになった。大学で美術を専攻し木版画に目覚めたが、専門の教員がいなかったため、電車で3時間をかけて師事した木版画家の元へ通った。在学中から個展を開き、公募展にも毎年作品を出し続けている。日本版画家協会会員。
○…2児の母。結婚後、夫の転勤で沖縄へ移住し、初めての出産と子育てに奮闘しながら作品づくりと発表を続けた。3年後に関東へ戻り、駅前の雰囲気が「一目で気に入った」大磯に居を構えた。創作は早朝や家族が出かけている日中に行い、土日は基本お休み。家族との時間を大切にしている。作家活動の傍ら子どもアート教室の講師も務め「自分の作品だけならしないようなことをしたり、調べたり。子どもの感性に刺激を受けて、頭も柔らかくなる」と優しくほほ笑む。
○…中学・高校は吹奏楽部、大学ではビッグバンドに所属するなど音楽好き。「余裕ができたら地域の吹奏楽団に」と夢を描く。家庭菜園で野菜作りも楽しむ。「畑を借りてサツマイモを育てて、教室の子どもたちと掘り取りをしたい」
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