鍼灸マッサージ師としてアスリートのサポートや介護予防、災害対策に取り組む 朝日山 一男さん 二宮町二宮在住 69歳
人生100歳時代の牽引役
○…体の痛みや不調を取り除くことだけが鍼灸マッサージの役割ではない。自宅で施術所を営みながら、公益社団法人全日本鍼灸マッサージ師会スポーツ事業委員長、災害対策副委員長、専門学校講師、健康運動指導士などとして活動する。「スポーツと介護予防、災害ケアを3本柱に我々の仕事の可能性を広げていきたい」と語る。2020年東京五輪・パラリンピックを控え、選手と役員のサポート体制づくりに向けた推進役も担う。「ホストタウンで事前キャンプを行う外国人選手に鍼や灸を用いたコンディション管理を体験してもらえたらうれしいです」
○…鍼灸マッサージ師で派遣ボランティアチームを組み、東日本大震災の被災地に30回以上足を運んだ。宮城県山元町で昼休みに何気なく趣味のハーモニカを吹いたとき、涙を流す高齢女性を見かけた。「音楽で人を癒すのも一つの手段」と、所属サークル二宮ジョイフル・ハーモニカの仲間に声を掛け、鍼灸とハーモニカのグループ合同による被災地支援も行っている。
○…島根県出身。電機メーカーに就職し、陸上競技部で長距離選手として活躍した。故障がきっかけで受けた鍼灸治療に関心を持ち、30代半ばで鍼灸マッサージ師を志し、専門学校へ。卒業後は実業団陸上部をはじめ、二宮高校ほか県立高校や国体神奈川選手団などのトレーナーを歴任。湘南国際マラソンや丹沢マラソンなどさまざまな大会でマッサージブースを設け、ランナーたちのメンテナンスにも当たっている。
○…介護予防を目指した運動指導や後進育成のための講演などにも携わり多忙な毎日を送る。5〜6Kmのジョギングを日課に睡眠はしっかり7時間。健康管理に抜かりはない。「スケジュール帳を広げると、やらなくちゃいけないことが沢山あって。でもストレスなんて知らない」と快活に笑い飛ばす。仕事を楽しみ、充実した一日を終えて機嫌よく床に就くことが習慣だ。
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