平塚市倫理法人会の会長に9月1日就任した 宮崎 美枝子さん エステ経営 62歳
「学びは心のスキンケア」
○…2011年の東日本大震災を機にこれからの生き方について考えた。企業に倫理を、職場に心を、家庭に愛を――。経営者にして3人の子を持つ母として「倫理法人会の理念が人生の指針に重なった」と入会した。朝6時に開かれるモーニングセミナーで経営者や家庭人の在り方を学び、加盟123社の異業種交流も刺激になる。設立10周年の会の節目に初の女性会長として選出された。
○…小田原市で柑橘問屋を営む両親の背中を見て育った。「戦後復興期を生きた働き者。私も祖母の介護や従業員の子守を手伝い、人のために何かをするのは当たり前に育った。大勢で同じ食卓を囲んで賑やかだった」と懐かしむ。高校卒業後に民間企業に就職、事務職として約10年間勤めたが、「働き者」の血筋がより大きなやりがいを求めた。知人がエステサロンを開業し、「人をきれいにして喜びを与えられる仕事だ」と感銘。専門学校で必要な技術を学び、26歳で起業した。
○…小田原で経営する店舗「サロンド睡蓮」では、顧客の要望や肌に応じた「オーダーメードエステ」にこだわる。「30年来のお客様もいて『あなたに任せている』と信頼されるのは大きな喜び」とにっこり。30代以上の女性が美を競う「第3回ミセス日本グランプリ」に出場し、7人のファイナリストに残った経歴も持つ。「内面を磨けば外見ににじむ。倫理法人会での学びは心のスキンケアです」と目を細める。
○…「問題を問題としない自分がいた。倫理法人会では、目の前のことをタイミングよく処理する大切さを学んだ」と背筋を伸ばす。新年度から住民が気軽に参加できる講話会を毎月開催していく予定だ。「事業成功した人の話はためになる。多くの人に活動を知って欲しい」と話している。
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