10周年記念公演を行う「劇団まほろば」の会長を務める 飯塚 春恵さん 市内桜町在住 53歳
「演劇、すごく楽しいわ」
○…今月26日(土)の公演に向けて、稽古に熱が入る。メンバーは主婦を中心に10人、ほとんどが女性だ。「平均年齢は60歳代?でも頑張って練習してきた。これだけ出来るっていうところを是非見て欲しい」と身を乗り出して訴える。今回の作品「煙が目にしみる」では、葬式の場面を通じて家族の大切さを問う。
○…10年前、秦野市の広報に載っていた、演劇ワークショップの参加者募集に応募したのが活動の原点。卒業記念公演として舞台に立った。このときのメンバーが中心となり「劇団まほろば」を立ち上げた。
○…本町小学校で教鞭をとる。「昔から近所の子どもたちを集めて学校ごっこなんてやってたわ」と昔を振り返る。九州小倉生まれだが、小学校4年生の時に秦野へ。本町小学校へ転校してきた。以来、大人になって結婚し、子どもを育てて今に至るまで、秦野暮らし。「はだのっこよ」と胸を張る。53歳にして3歳と、7カ月になる2人の孫がいる。「近所に住んでいるからほぼ毎日会っている。上の子は”ばぁば”って呼んでくれる、とってもおばあちゃん子。孫と過ごすのは、本当に楽しい」と目尻を下げる。何と1歳の頃に2人で「笑っていいとも」に出演した経験もあるという。
○…「演劇ってとっても楽しい」と力を込める。その魅力は、メンバー全員で1つの作品を作り上げていくこと。自分の演技を見て、笑って、涙してくれる人がいること。以前夫から「劇を見て泣けた」と言ってもらったことが印象に残っているとか。見に来てくれた人たちから「また来たい」と言ってもらったりするのがうれしいと話す。
○…よく通る、明るい話し方が特徴。高らかな笑い声は、周りを元気にさせる。「定年後は秦野市が住みやすく、良い街でいられるよう、何か役に立ちたい。地域の子どもたちの健やかな成長のためになれば」と将来について、真剣な眼差しで語りかけた。
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