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秦野版 公開:2011年5月14日 エリアトップへ

西中学校で茶道を教えて20年目を迎えた 吉岡 榮子さん 渋沢在住 76歳

公開:2011年5月14日

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伝えたい「和敬清寂」の心

 ○…中学校で茶道を教え続ける理由は「子どもが大好きだから」ときっぱり。「茶道で教えたいことは形ではなく、日本や茶の文化。茶道を通じて四季、日本文化を学び、感性を養ってほしい」と穏やかに語る。

 ○…東京都出身。茶道との出会いは大学時代。家庭教師先で茶道の出稽古をしており「食いしん坊でお菓子に惹かれましたし、古いものも好きで」と興味を持ったことがきっかけ。裏千家を学んで50年、まだ「学び続けている最中です」と笑う。「これも出会いのお陰。皆に支えられてこそやってこられた」。かつての「弟子」である西中茶道華道部のOB達が部活を手伝いにきてくれることも。「生徒に対して基本的に後を追わない主義」というが、その時は「やっぱり嬉しい」と顔を綻ばせる。

 ○…「四季折々の花や、茶器、お菓子、季節を楽しむこともお茶の大切な要素」。茶室に飾る季節ごとの花は、自宅の庭で育て自身が活けたもの。きれいな花を生けるコツは「花も感情を持っていると思うの。”かわいい”って話しかければきれいに咲くのよ」。最近の楽しみは小学校2年生の孫の成長。最近は孫とその友人が自宅へお茶を学びにきている。そのきっかけは西中のお茶会への参加。「これも巡り合わせですね」。

 ○…生徒たちに接する時、心掛けるのは「1人の人として対等に接すること。それぞれの人格を尊重し、思いやりの心を持つこと」。利休が説く茶の心「和敬清寂」。奥が深く難しいこの心を、自身が体言しようとすることで生徒に伝える。「体験入部の生徒を気遣って、部員が飲みやすいよう薄めのお茶を出してあげていた」と、思いやりの心はしっかりと子どもたちに受け継がれている。そのような生徒たちの成長をみることが、自身の活力にもなる。「茶道は日々の生活全てに繋がっている。生徒たちに生き方そのものを伝えていきたい」と柔らかくも芯の通った声で語った。
 

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