平成23年度社会福祉功労者厚生労働大臣表彰を受章した 小室 照子さん 渋沢在住 71歳
周りの元気が私の幸せ
○…民生委員児童委員として地域に貢献し続けて24年。現在、渋沢地区民生委員児童委員協議会で会長を務める。入会時に背中を押した父親の”地域のために役立つのはいいことだ”という声を胸に活動を続けてきた。あくまでも「表彰は地域の方、先輩や家族、協力して下さったすべての方に対してのもの」と謙虚だ。
○…渋沢生まれ、渋沢育ち。婿養子の夫と約50年間二人三脚で歩んできた。生まれた時から住んでいる家には、家族との思い出が詰まっている。都内で暮らしているため会う機会が少ない2人の孫は既に成人しているが、部屋には幼い頃の写真が飾られている。写真の近くには、近くに住む息子家族の小学1年生と幼稚園に通うの孫のおもちゃが。孫が描いた絵も飾ってあり、家族への愛情が伝わってくる。委員の仕事は家を空けることが多く、守秘義務も課せられるため、家族の協力なしには出来ないという。「私がここまで続けられたのは、家族の理解があったからなんです」と24年間を振り返る。
○…趣味は書道や琴。琴は続けて約10年、書道は師範の腕前を持つ。最近は委員の仕事が忙しく「孫たちと話すことが一番の楽しみかしら」と孫と写った写真を見てにっこり。周囲からは活発な性格だと思われることが多いそうだが「実は全然なのよ、口下手だし、知らないことばっかり」と少し照れながら話す。昔ビデオのレンタルショップの”2泊3日”の表記を見て、レンタルの料金で旅行が出来ると勘違いしていたというお茶目なエピソードも。
○…渋沢の民生委員児童委員は現在12人。いつも和やかな雰囲気の中で活動している。会長として委員に伝えているのは“皆が楽しく、明るく、仲良く”という単純なことだけ。それぞれの個性を大切にしてほしいという思いからだ。「関わった人が元気になると、私も幸せになるの。これって委員の特権ね」と飛び切りの笑顔を見せた。
|
<PR>