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秦野版 公開:2012年10月20日 エリアトップへ

中尾 信之さん 秦野市車いすテニスクラブの代表を務める今泉在住 61歳

公開:2012年10月20日

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「自信を持て、己に勝て」

 ○…名称はクラブだが所属は1人。「市内の競技者は自分だけ。もっとメンバーが集まればいいんだけど」と話す。21日に東京で開催される「有明チャレンジカップ」にはダブルスの選手として3年ぶりに出場する。「実はダブルスで3連覇していたんだけど、組んでいたペアの選手が亡くなってしまい2年間出場を自粛していた。出るからには優勝を目指す」と意気込む。

 ○…中学で野球部、高校時代は山岳部と体を動かすことが好きだった。高校卒業後は車を修理する仕事に従事。しかし28歳の時に交通事故で足が不自由になり、車イスの生活に。失意の入院生活の中、リハビリの一環で車いすバスケットや車いすテニスと出会った。「テニスは個人競技で気楽だから自分に合っていた。日光を浴びて汗をかくのが気持ちいいし、熱中できるものが見つかって良かった」と出会いを話す。

 ○…退院後もテニスを続け、多くの大会で好成績を収めた。車いすテニスを初めてもうすぐ30年。緊張を解きほぐすため「自信を持て、己に勝て」と念じて試合に望んでいる。広島や神戸の大会には自身で車を運転して向かうなど、テニスが元気の源。「テニスを通じて様々なチャレンジができる。大会や練習では色んな人と知り合えて親睦も深まるしね」と笑顔になる。

 ○…秦野市の職員として20年以上働いた経験を持つ。リハビリ中に出会った看護師の妻と結婚。「テニスに熱中して一緒にあまり出かけてないので申し訳ない。自由にやらせてもらっている」と感謝する。現在は週4日、市内などで練習。裾野を拡大したい思いからクラブを設立した。今後はリハビリを兼ねた運動として身障者のテニスを充実させたいと考えている。「家にこもる障害者も多い。楽しみながら出来るリハビリとして最適だから、勇気を持って踏み出して」と呼びかける。「体が動く限りテニスは続けるよ」と満面の笑みを見せた。
 

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