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秦野版 公開:2013年8月3日 エリアトップへ

木工作家として初の個展を開催しているモコ木工(大磯)の主宰 中村 智子さん 曽屋在住 33歳

公開:2013年8月3日

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木の温もりにぞっこん

 ○…自身初となる個展を8月13日まで茅ヶ崎で開催している。「嬉しいです」と素直に喜びを語る。展示作品の多くはこのために作られたもの。ベンチやスツール、ちゃぶ台から仏壇まで、約60点が並ぶ。色合いや木目など、同じデザインでも少しずつ個性があるのが手作り家具。だからこそ自分にぴったりの家具と出会った時の喜びはひとしおだ。「実際に手に取ったり座ったりして、作品を楽しんでもらえたら」とはにかむ。

 ○…もともとインテリアが好き。デザインの専門学校を卒業し、家具の販売会社に事務職として就職。様々な家具と出会うなかで、手作り家具に惹かれていった。「自分でも作ってみたい」。抑えきれない衝動に一念発起で退職し、横浜の木工教室に通った後、平塚の職業技術校に入学すると、卒業後は山梨の家具職人に頼み込んでみっちり2年半の修業を積んだ。

 ○…「現場の仕事では本当に多くのことを学ばせてもらった」と振り返る。師匠は独学で歩んできた職人だったため、時には学校で習った最新のノウハウを逆に教えることもあったという。「こちらが『本当に良いの?』と思うくらいどんどん挑戦させてくれた」と感謝は尽きない。通常の家具はもちろん、工房の増築で柱や屋根を組んだこともあった。充実した経験が、今の自身を支えている。

 ○…桜、クルミ、ナラなど、よく使う素材は5種類ほど。最近のお気に入りはケヤキだ。「昔はそんなに好きじゃなかったんですが、削っている時の香りが良いんですよ」と満面の笑み。仕事が乗っている時は「自宅に帰ってもソワソワしちゃう」ほど、今は木の魅力に夢中。「大きな板から、この木目をどこに使おうか考えるのが楽しい。切ってみたら思った形じゃないのも、それはそれでまた楽しいんです」。木々と会話するように生み出される作品からは、木の温もりだけでなく、作家が楽しみながら作った軌跡まで伝わってくる。
 

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