来季J1復帰が決まった湘南ベルマーレの選手会長を務める 島村 毅さん 平塚市在住 29歳
「諦めずに貫く攻めの姿勢」
○…開幕連勝やＪ２最速昇格といった記録を塗り替え、23日のアウェイ京都戦でＪ１復帰を決めた。今シーズンのベルマーレは、開幕から白星を積み重ねて首位に立ち、第33節終了時点でわずか１敗。自身もこれまで途中出場ながら献身的なプレーで勝利に貢献、「どのタイミングで出場しても自分の役割を果たしたい」と話す。シーズン中は調子の波が必ずあると考え、「日々のトレーニングから切磋琢磨する雰囲気が必要」とチームに求め続けた。
○…プロ7年目。開幕前に頼れるベテランが次々にチームを去り、自身の成長に繋げようと思い立って選手会長に名乗りを上げた。自身の性格は「まとめ役ではない」と評する。「練習や私生活、一つ一つの発言まで若手の手本となるよう責任もって務めたい」と率先垂範を貫いた。選手主体の地域貢献活動への参加やフロント側との調整役など、キャプテンと共に牽引役の一翼を担っている。
○…ポジションはディフェンダー。当たり負けしない大きな身体で自陣ゴールを死守する一方で、チャンスと見るや一気に敵陣まで駆け上がるプレースタイルが特長だ。「ゴールは常に狙っています」との言葉通り、第33節（９月23日）の京都戦では、１対２で迎えた後半84分にペナルティエリアの外から左足を一閃。「本当に入っちゃった」と、自身もびっくりするような同点弾を叩きこみ、チームをＪ１復帰へ導いた。
○…プロとして信条とするのは「どんな時も諦めずに、攻めの姿勢を最後まで貫く」。全員で守り、ボールを奪うと同時に一斉に相手ゴールに向かって攻撃へ転じるベルマーレの戦術『湘南スタイル』は、90分間走り抜く体力が要求される。苦しくてキツイ時もあると明かした上で、「背中を押してくれる声援があるから最後まで頑張れる」とファンへの感謝を表した。シーズン残り９試合。「優勝してファンと喜び合いたい」と決意を滲ませた。
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