10月18日に行われる第3回丹沢謌山(かざん)実行委員会の実行委員長を務める 小野 文男さん 幸町在住 64歳
「心を動かすのは芸術」
○…丹沢の山々を望む戸川公園の野外ステージで、様々なジャンルのミュージシャンが演奏する音楽イベントを開催する。「首都圏のオアシス・はだの」として、仲間とともに「音楽と自然を楽しみながら人と人が交流する場を作りたい」と企画し、多くの協力のもと今年で3回目を迎えた。
○…現在バンドを3つ掛け持ちしている、根っからの音楽好き。その歴史は中学生の頃からで、クラシックギターにフォークソングギター、ドラムも叩けば、最近ではペルー発祥の打楽器「カホン」もバンドで始めた。別のバンドではエレキベースを担当。秦野市内で働く公務員や民間企業の社会人の集まりで、その名も「カンミンズ ドリーム」。第1・2回の丹沢謌山にも出場し、定期的にライブ活動を行っている。「電気技術者になりたかった」と音響機器も使いこなす。「音楽は生活に欠かせません」。音楽のこととなると、いきいきと、そして楽しそうに話を繰り広げていく。
○…デザインや印刷を行う仕事をしており、丹沢謌山のチラシも自分で手掛けた。以前は店が東海大の近くだったため、学生たちからよくミニコミ誌の相談を受けていたという。「フォントはこれが良いとか紙質はこれが良いとかアドバイスしました。学生のたまり場でしたよ」と懐かしむ。昔から絵を描くのが好きで、今でも10代の頃に描いた油絵が、額縁に入れて職場の壁に飾られている。「道楽ですよ」と笑いつつも、「心を動かすのは芸術」と目は真剣そのもの。音響機器で埋め尽くされた部屋の中には、ほのかなお香の香り。「音楽も香りも、ふっと若い頃に戻れるんです。あそこのコーヒー店で聴いたなとか、この香りはおばあちゃんの家の香りだなとか」。
○…地元で活動する多くのアーティストたち。「彼らの才能を披露する場をたくさん作りたい」と願う。文化や芸術、そして観光の面で秦野を盛り上げる「発信地」を仲間と目指していく。
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