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秦野版 公開:2016年9月3日 エリアトップへ

今季、湘南ベルマーレでデビューした期待のルーキー 神谷 優太さん 平塚市在住 19歳

公開:2016年9月3日

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夢は黙して語らず日々前進

 ○…サッカーの名門青森山田高校から今季、湘南ベルマーレに鳴り物入りで入団したルーキー。プロ初出場のJ1第4節浦和レッズ戦では、出場8分間ながら思い切り良いミドルシュートを放つなど、鮮烈なデビューを飾った。ピッチに立てばミッドフィルダーとして勝利のために献身的にプレー、攻守のタクトを操り、キャッチフレーズの「緑魔術師(グリーンマジシャン)」を体現する。

 〇…名門校から辿り着いたプロの道。エリート街道を歩んでいるように見えるが、その道のりは順風ではなかった。中学入学と同時に故郷の山形を後にして東京のクラブチームへ。高2になると、プロへの意識から更に厳しい環境を求めて青森山田高校へ転入学を決断した。仲間との寮生活を通してサッカーの技術だけでなく、人間的にも大きく成長した。様々な思いが詰まった10番を背負って挑んだ最初で最後の選手権大会は準決勝で敗退するも、この悔しさを糧に成長を追い求める。「曺貴裁(チョウキジェ)監督に出会った瞬間に、ここなら成長できる」と湘南ベルマーレ入団を決意し、プロのキャリアをスタートした。

 〇…入団を機に始まった初めての一人暮らし。プロの土台となる身体づくりのため、食事に気を配り自炊することが多い。休日の過ごし方は「普通の人」と笑顔をこぼす。携帯をいじったり、ショッピングモールを散歩したり、音楽を聴いたりと、日々の緊張からリラックスする。ときには高校時代の友人を自宅に呼んで遊ぶなど、十代の青年らしい姿に戻る。

 〇…選手全員が走り強靭な精神と肉体が要求される超攻撃的サッカー「湘南スタイル」にも適応してきているという。サポーターから「思い切りがいい」と評されるプレーの背中を推すのは、サポーターの声援と曺監督の「勇気を持ってやれ」の一言だ。将来の夢はあえて口に出さない。「毎日全力で練習すれば、夢の方から近づいてくる」ことを知っているから。
 

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