２０１２年の「秦野市新成人のつどい」で実行委員長を務める 澤田 佳穂さん 北矢名在住 ２０歳
興味を持ったら何でも挑戦
○…今年の式典テーマは「ＲＥＳＴＡＲＴ〜上を向いて歩こう〜」。大人として新しいスタートラインに立つことと、東日本大震災という大災害を経験し、もう一度立ち上がろうという想いを込めた。「大人の仲間入りする20歳は、誕生時とは違って自分の意志を持って迎える大きな節目。記憶に残る一日にしたい」とまっすぐな眼差しで、言葉に力を込める。
○…中学時代に生徒会長として発揮したリーダーシップを買われ、恩師からの誘いで参加。「興味を持ったらけっこう勢いで挑戦しちゃうタイプ」と自己分析するように、やるからには…と委員長に立候補した。メンバーは会社員や学生などライフスタイルが異なるため、テーマごとにグループを分けて準備を進めた。「これが私たちにとってのベスト。みんな意見をしっかり言えるし、ノリもいい。私の仕事はメリハリをつけて進行していくこと」と冷静に分析する。
○…将来の夢は教師。大学へ通う往復４時間を利用して本を読むのが日課だとか。「とにかく活字が好きで、いろんなジャンルを読む。辞書でも読んじゃうくらい」の”活字中毒”。しかし意外にも志望は数学教師。「中学時代にいい先生に出会えたし、答えがひとつに定まるのが楽しくて」と動機を話す。理学部で学ぶうちに、答えのないものから自分の考えを１つにまとめられたときの達成感に気づき、ますます好きになったという。「私の感じた数学の魅力を、子どもたちに伝えたい」と瞳を輝かせる。
○…「成人式を迎えられるのは、私たちのだけの力ではない。家族はもちろん地域の方々が支えてくれたから」と周囲への感謝の気持ちを忘れない。自分たちの晴れ姿を見てもらいたいという。「だからこそ、多くの人に当日は出席をして欲しい。『素敵な式だった』と思ってもらえるプログラムにしたい」と意気込む。新成人の新たな一歩を見守りたい。
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