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秦野版 公開:2012年4月7日 エリアトップへ

第14回“万里の長城杯”国際音楽コンクールでピアノ部門大学の部1位を受賞した 梶山 佳美さん 曽屋在住 24歳

公開:2012年4月7日

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ピアノで自分を表現したい

 ○…東京・大阪の2会場で3月に行われた”万里の長城杯”。全国からレベルの高い奏者が集うこのコンクールでピアノ部門大学の部1位、楽器のジャンルを超えて6人選ばれた審査員特別賞を受賞した。「通知を見てびっくりしました。祖母に報告したら泣いて喜んで、ありがとうって言ってくれました」と心から嬉しそうな笑顔を浮かべる。

 ○…全国規模の大会では2006年以来の1位獲得。「いつもいいところまで行くんですけど…、1位じゃなければと焦っていた数年間でした」と振り返る。家族や師事する先生など周囲の人たちは何も言わなくても、期待に沿えない自分に失望した。今大会はその使命感のような思いが不思議となかった。「自分らしくやろうと。集中して入り込めました」。学生は終わりとなるこの春にベストの結果を残せた。

 ○…秦野生まれ。母親がピアノの先生のため幼い頃からピアノが身近にあった。母曰く「全然しゃべらなくて、ピアノで喜怒哀楽がわかる子だった」。小学校3年生から桐朋子供のための音楽教室で習いだし、市外にもレッスンに通った。小中学校は地元の公立だったが、めざすは高校音楽科の受験。狭き門を突破するために家でも日々練習だった。「だから部活して遊んで家でテレビを観てという”普通”がすごくうらやましかった」と言った後、「でも、あのときがなければ今の自分はいない。がんばってきて良かったなと思う」とふわりと微笑む。

 ○…今年、桐朋学園大学研究科を修了。昨年から母の後を継いで教室の先生を務めているのに加え、桐朋子供のための音楽教室の講師にもなる。「自分がたどってきた道だから、子どもたちの気持ちがわかる。できる限り手助けしてあげたい」と指導者としての意欲も沸いている。夢はオーケストラとの共演とリサイタル。「幼い頃の自分みたいに、音で自分を表現したいですね」と目を輝かせた。
 

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