はだの里山保全再生活動団体等連絡協議会の代表を務める 関野 勝政さん 名古木在住 68歳
探究心で何事にも熱中
○…3月10日に開催される秦野市里山まつりを主催する協議会の中心となり、組織をまとめる。「秦野の飲料水はほとんど地下水を使っているので、里山保全は非常に重要。里山の大切さを周知したい」と意気込む。
○…市内名古木育ち。小学1年生でラジオを組み立てるなど、筋金入りの機械好き少年。「先生より詳しいから、中学校の理科の授業で教壇に立ちみんなに教えたこともある」と笑う。夢だった船の通信士を目指すべく都内の高校に進学したものの「通学列車で気分が悪くなるほど乗り物酔いが酷くて。船は無理と感じた」と進路変更。大学卒業後は電波技術系の仕事に就き、様々な開発に携わった。
○…現在は妻と息子の3人暮らし。趣味のアマチュア無線では、市の団体の会長を務める。「個人が迅速に発信できるから、現地の情報がメディアより早く飛び込んでくる。世界中の人と交信できるのも魅力」と目を輝かせる。「災害時は市との協定で、無線を使って情報を伝達する。秦野の災害時の協定では、どの団体よりも早く結んだんだ」と胸を張る。また、無線に興味を持ったネパール政府と交流を持ち、同国副首相が秦野の家を訪問したことも。同国から要請を受け、ネパールを訪れ無線機を設置するなど、多大な貢献をしている。兄の影響で始めた猟は、猟友会秦野支部の会長を務める。「生活のために始めた」と振り返るが、現在は市の要請で山に入りイノシシやシカなどの駆除をする。「猟が好きなわけではない。農作物や生態系を守るための義務なんだ」と真剣な眼差しを見せる。
○…知人の市役所職員から名古木の里山が荒れていると相談を受けたことがきっかけで、里山保全に携わった。「作業は重労働で大変。だからこそレクリエーションや旅行など、会員が楽しめるよう工夫している」と話す。「定年退職などで余暇のある人に里山整備はピッタリ。是非一緒に作業しましょう」と呼びかけた。
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