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秦野版 公開:2013年3月9日 エリアトップへ

第52回富士フイルムフォトコンテストのフジコン大賞に入賞した 小柴 宗子さん 松原町在住 68歳

公開:2013年3月9日

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輝く瞳で心を写す

 ○…初めて一眼レフのシャッターを押したのは3年前の3月23日。奇しくも今回の授賞式と同じ日。「撮られる側は慣れてないの」と恥ずかしそうに笑って首をすくめる。

 ○…全日本写真連盟秦野支部の一員として、これまでも様々なコンクールに入賞を繰り返してきた。「私はまだ全然。一番になるのは今回が初めて」と頬を赤らめつつ「意欲だけはいくつになっても旺盛」とにっこり。アドバイスや撮影スポットメモなどをまとめた分厚い写真ノートは10冊目。撮影テクニックを磨くため大学の公開講座も受講した。「3年かけてもまだ覚え足りない。ボケる暇なんてないわ!」。若々しい笑みに思わず引き込まれる。

 ○…曲松出身。教員一家の6人兄妹の下から2番目。花摘みより外を駆け回るのが好きだった少女は、教育実習で子どもと触れ合う楽しさに気付き、教員の道へ。北小・東小・上小などで教員や教頭を務め、定年ギリギリまで教員一筋。「厳しい先生だったわよ!」と冗談めかして振り返るが、自らの時間を教育に捧げることを厭わなかった。「だから引退したら自分のしたいことをするぞって決めてたの」。カメラの他、海外旅行や大輪の菊作りなどの趣味を持ち、特に菊作りが忙しくなる夏は「てんてこ舞い」だという。

 ○…良い写真を撮るコツは、「1に表情、2に仕草、3・4がなくて5に背景」。受賞作品は昨年の1月1日に相模川伝統の寒中水泳大会で撮った一枚。燃え上がる焚火の炎の勢いを見計らって、子どもたちの表情をフレームに収めた。今年も訪れたが「前回の写真は超えられなかった」と肩を落としつつ、「その辺が自分で分かるようになっただけでも成長よね」と笑う。目指すのは心を写すような写真。「見た人が物語のように情景を思い浮かべられるような写真が撮れたら」。カメラを構えると表情が引き締まり、瞳は未来を写しレンズのようにきらめいた。
 

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