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秦野版 公開:2013年6月8日 エリアトップへ

「きまぐれ工芸家」の 植木 政光さん 戸川在住 61歳

公開:2013年6月8日

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心で繋がるものづくり

 ○…「丹沢のふもとに住んでいるから」と、登山者の安全祈願として木製キーホルダーを作り始めた。2年の構想を経て、現在大倉の蕎麦屋「さか間」の一角で、見ただけでほっこりする微笑み地蔵のお守りが売られている。

 ○…「気分屋だから『きまぐれ工芸家』」。楽しみながら、自分のペースで作業デスクに向かっている。木製作品だけでなく、ワイヤー人形でオーケストラを作ったり、陶芸や絵画など幅広く活動する自称「ものづくり家」。「芸術家と名乗るのは、格好いいがまだまだだから」と遠慮する。

 ○…新聞の挿絵作家だった父親の影響で、小学生の頃からものづくりには興味があった。県職員として福祉関係の仕事に就き、32歳の時初めて自分の作品を出品した「ハンズ大賞」で、優秀な作品だけが選ばれる作品集に掲載された。このデビューをきっかけに、定年後の現在まで時間を見つけては創作活動を続けてきた。5年後の同大賞では、当時小学生だった息子に絵を描いてもらい共同作品として出品し、同じく作品集に掲載された。「アイデアを出すのが好き」と話す表情は少年のように明るい。仕事の上でも自分のアイデアが表彰されたことがあったほどのアイデアマンだ。

 ○…職場の先輩の教え「心で接する」、「心で会話する」という言葉が今も胸の内にあるという。職場で指導してくれた先輩や芸術家仲間、作品展でお世話になった関係者など、「心の繋がりが嬉しい」と、これまで出会った人たちとの思い出を噛み締める。「人との出会いが大事。人と接する環境が、自分を成長へと導いてくれる」。取材中、何度も「友人は財産」、「先輩は財産」と繰り返した。

 ○…作品がブログで紹介されたり、展示会で気に入られるなど嬉しい経験も増えた。自分の可能性を信じて、目指すは感動を与えるものづくり家。「ロマンを語らないとダメ」と笑う目は真剣だ。
 

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