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秦野版 公開:2013年11月23日 エリアトップへ

NPO法人秦野環境保全フォーラムの理事長を務める 新保 睦晴さん 東田原在住

公開:2013年11月23日

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「足の下から頭の上まで」

 ○…自分の足元に、縄文時代のものが埋まっているかもしれない-。秦野市には数多く土器などの歴史的遺物が見つかっているが、その事実はあまり市民に知られていない。「自分たちのまちにこれだけ貴重なものがあると知ってもらいたいんです」。NPO法人秦野環境保全フォーラムは自然や文化財の調査・保護を行っており、23日には島津製作所駐車場で、縄文土器の野焼きや当時の織物を学ぶイベントを開催する。

 ○…足の下に眠る歴史を守る一方で、空を見上げ、鳥、特に鷹などの猛禽類も研究している同法人。道路工事などが与える野鳥への影響や、保全の方法を探っている。「野生の生き物も家族があります。人間の都合で離ればなれにできません」と口調に力がこもった。動物を尊重し、確かな方法で人との共存を目指している。

 ○…本業はフリーのイラストレーター。技術資料などの分解図から、名刺用似顔絵、3D模型の製作まで行っている。昔から絵を描くことと物を作ることが好きだった。今では細かな作業を必要とする縄文土器も作っている。「専門家は自分で作るのは無理だと言っていましたが、最初からできると思っていました」。作品を眺め、難しい作業も克服すればいい、そうはっきり言った。「当時の人たちと作り方は一緒。苦労も一緒。その時代の人に近づけるのが面白いんです」と目を細めた。自分が縄文時代の作り手と繋がっているような感覚だという。

 ○…縄文土器はその名の通り縄目模様が特徴だが、地域によってデザインや意味合いが違うと話す。「それぞれメッセージが込められています。私たちはこういう者ですと伝える手段になっていました」。約1万年前から人が暮らしていた秦野の土地。遺物は昔の人との繋がることができる重要なもの。「道ばたに石の剣とか転がっていることもあります。家の庭を掘れば、ひょろっと何か出てくるかもしれませんよ」と笑った。
 

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