平成25年度スポーツ推進委員功労者表彰を受賞した 吉田及子(ちかこ)さん 並木町在住 61歳
燦々と周囲を照らす
○…1983年から30年以上、市体育指導委員としてスポーツ振興のために活動。11月21日に平成25年度スポーツ推進委員功労者表彰を受賞した。「スキーは大好き。何があってもやめられない」と、輝くような笑顔でいきいきと語る。
○…青森県弘前市出身。体育科の教師だった両親の影響で、子どもの頃から運動に親しんだ。高校卒業後、「3年間、社会勉強をしてくる」と秦野の日立製作所に就職。実は充実したスポーツクラブに惹かれて選んだ職場だった。スキーとバスケットボールのクラブに加入。同じクラブに在籍するスキーの国体選手から、「検定1級を持っているなら、やってみない?」と誘われ、競技スキーの道へ踏み込んだ。種目は大回転と回転。3年後には、市の代表として出場した県大会で優勝した。
○…「結婚するならスキーの上手い人と決めていたの」。会社に入って3年後、同じスキークラブに入っていた男性と結婚。その後、二人の娘に恵まれた。子育てのため、会社を退職。スキー競技もやめていたが、市体育課の職員から「子連れでいいから」と嘆願され、再開。夫婦で大会へ出場するときは、子どもたちを連れて遠征した。トレーニングも兼ねてテントや食料を担ぎ、槍ヶ岳や日本アルプスを登山したこともあった。
○…13年前まで義父の介護を8年間ほど経験。看護士になった娘にも協力してもらい、家族で助け合った。夫婦で大会に出ることはなくなったが、孫や娘と山や海に行く喜びもある。公民館に勤務していたときに出会ったお年寄りたちと、月に2回、卓球もする。「登山好きな友人もいるし、いろんな仲間がいて楽しい」と声を弾ませる。現在は、市役所の人権推進課で臨時職員として働く傍ら、民生委員も務める。「仕事場は明るい人ばかり。元気のなさそうな人を見ると、つい遊びにおいでと誘っちゃう」という。その表情には若さと元気がみなぎっていた。
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