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秦野版 公開:2014年4月26日 エリアトップへ

第8回丹沢アートフェスティヴァル実行委員会の会長を務める 竹村 健さん 大磯町在住 57歳

公開:2014年4月26日

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「ひと暴れしてやろう」

 ○…実行委員会会長の目はメラメラと燃えていた。「すっごく楽しいのよ、こいつらの生き方は」。回を重ねるごとに作家一人ひとりが持つストーリーに気がつき、作品を通して内面も伝えたいという気持ちになった。地域全体で芸術、そして生きるということを発信しようと、約100人の作家たちを指揮して4月29日からアートの祭典を開催する。

 ○…きりりとした顔立ち、深く遠くまで響く声は若かりし頃の役者経験をまざまざと表している。学生運動真っ盛りの時代、大学入学後に演劇サークルに入りアンダーグラウンドの世界に影響を受けた。演技が自分の情熱の発露となり、卒業後は劇団に入所し俳優の道を突き進んだ。劇団倒産後も舞台や映画に出演するなど活動。表現したいという感情がマグマのように沸々としていたが、当時は燃焼しきれていなかったという。そんな時に出会ったのが木版画だった。「まだ心躍るものがあったのか」と振り返る表情からも、当時の興奮が伝わってくる。

○…1995年、人生の転換期が訪れる。殺陣の撮影中に内臓破裂の大事故に遭ったのだ。入院中の葛藤の末、俳優業を辞めて版画制作で生きていくことを決めた。独学で技術を学び、突然その腕だけで生計を立てるにはとても苦しかったが、人との縁の積み重ねによって今では全国で個展を開くまでとなった。1秒1秒を大切に、見る人が生きるということを考える機会になるような作品を志す。「今が一番楽しい」と、全身から気力が溢れている。

 ○…役者になった時、木版画と出会った時、事故に遭った時、それぞれのターニングポイントを「命の活断層」と表現する。段階を経て今の自分が出来上がっているとし、事故さえもプラスに捉える。批判的な言葉をぶつけられる事もあったが、成長するチャンスをくれたと感謝する。「最終的にありがとうしかない」と、目を閉じこれまでの縁に頭を下げた。

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