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秦野版 公開:2014年11月8日 エリアトップへ

11月3日に新住職就任の儀式「晋山式」を行った 船越寿光(じゅこう)さん 曽屋在住 52歳

公開:2014年11月8日

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「おかげ様」を胸に一生修行

 ○…「寺にとって一世一代の大きな儀式を迎え、改めて檀家さんなど多くの方に支えられていると実感しました」。当日、祝いに集まったのはおよそ100人。「おかげ様」と感謝の言葉を繰り返し、新住職として身を引き締め直した。同じ日には長男の修行僧としての儀式が行われ、「檀家さんに跡継ぎをお披露目できました」と、嬉しそうな父親の顔を覗かせた。

 ○…寺の息子として生まれ育ち、10歳で出家の儀式を行った。仏教の世界にいることを自然の流れとして感じており、高校・大学ともに仏教系の学校に進学し知識を深めた。大学卒業後は、鶴見区にある総持寺で修行に励む日々。当時は夜遅くまでお経を覚えるなど勉学にいそしみ、午前3時半には起床。スケジュールは分刻み。特に最初の頃は睡眠もあまり取れず、普段の生活との違いが強く印象に残っているという。

 ○…修行を終えた30歳前後の頃には、老人ホームや社会福祉協議会で合わせて10年程働いた。「お坊さんも色々な経験が必要です」。座学だけではなく、社会に出ることで視野が広がり、人の気持ちがわかるようになるのだと、自身の経験から確信している。3人いる息子たちにも「できたら」と密かに望んでいるようだ。人間は貪り、怒り、無知な生き物。その煩悩を解脱しなくてはならないと、座禅を組み精進を重ねるも「難しい」と痛感する。「何年修行を積んでも無の境地に達することはありません。まさに一生勉強。これで良いと思ったら終わりです」と、迷いの無い力強い眼差しを見せる。

 ○…家族の幸せを一番に願うとともに、檀家の人たちへの想いも大きい。「自分の足元から少しずつ、周りの人たちを大切にする気持ちを広げていきたいです」と胸の前に腕で輪を作り、ゆっくりと広げていき、にこりと微笑んだ。寺に訪れた人が憩い、気持ちよく帰ってもらえるよう、親しみ溢れる寺院を志す。
 

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