東京地方税理士会平塚支部長を務める 芦沢 茂高さん 二宮町在住 52歳
「良き相談相手になりたい」
○…税を考える週間(11月11日〜17日)に合わせて、租税の意義を認知してもらうための啓発活動に力を入れる。東京地方税理士会平塚支部には秦野市・平塚市・伊勢原市・大磯町・二宮町の3市2町内に事務所を持つ税理士が所属し、現在の会員数はおよそ230人。「融和と団結」をモットーに設立され今年で60周年を迎えた。「確定申告期の無料相談などを通じ地域貢献できれば」と、支部長として会を取りまとめる。
○…川崎生まれ、二宮育ち。「ザリガニやどじょうを毎日とっていた」と豊かな自然を遊び場に、活発な少年時代を過ごした。税理士を志したのはサラリーマンとして働いていた30歳の時。「税理士だった父の背中を見てきたので、子どもの頃から税金や税務は身近なものだった」。税理士試験合格後、実務経験を経て37歳で税理士となった。
○…小学校6年生と1年生の息子を持つ。平塚支部長に就任後、特に力を入れたのが小学校に出張して授業を行う「租税教室」だ。昨年度は3市2町で6校を回り、税の正しい使い方などを学んでもらおうと授業を行った。1億円の重さの札束模型を持ってもらったり、クイズ形式で税金の使い道を学んでもらったりと、子どもたちから好評だという。「これをきっかけに税金という側面から新聞などに触れてもらえれば」と、子どもにとって馴染みのない税について考える糸口づくりに取り組む。
○…税務書類作成や税務相談など、地域の経営者と仕事をすることが多い。「自分がその仕事をやっていなくても、間接的に経営している気持ちになれるのはやりがいがある」と仕事の魅力を語る。「経営者の方の話は勉強にもなる。いろんな業界に触れられるのも良いところ」と笑顔を見せる。繰り返し口にするのは「税理士を身近に、まちの良き相談相手として知ってもらいたい」。これからも、専門性を生かして地域社会への貢献に尽力する。
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