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秦野版 公開:2014年11月29日 エリアトップへ

県立秦野ビジターセンターの館長を務める 長縄 今日子さん 鶴巻在住 44歳

公開:2014年11月29日

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愛と熱意を胸に

 ○…丹沢が紅葉で染まるこの時期。県立秦野戸川公園に併設された県立秦野ビジターセンターで、週末700人を超える訪問者を笑顔で迎える。館長に就いたのは2010年。スタッフと共に、展示や観察会などを通して自然の魅力や大切さを伝えている。「登山者の方々や子どもたちの反応を直接感じられることがやりがいです」。可憐な仕草や柔和な笑顔の下には、自然への熱い想いがある。

 ○…相模原市出身。子どもの頃から生き物が大好きだった。野生動物への思いが強まったのは高校2年生のとき。クマの出没が多い年で、人里に出て来たクマが殺される現状や、解決策を真剣に模索している人の存在を知った。そんなとき、ふと訪れた動物園で芸をするクマを見て、心が揺さぶられる。「駆除されたクマの姿と重なって」。使命感が深く刻まれた瞬間だった。

 ○…大学時代は農学部で丹沢のツキノワグマの研究に没頭。山林でのフィールドワークで疲れ果て、講義中にうとうとしてしまうこともあったが、先生や友達は、いつもあたたかく見守ってくれた。大学院進学も考えたが、卒業後はプライベートで仲間とクマの研究を続けることにした。

 ○…生活のために始めた宮ヶ瀬ビジターセンターでのアルバイト。来館者と接する中で「地域の人と専門家をつなぐ役割」の重要性を知り、1997年からセンターを運営する県公園協会の職員に。本部勤務などを経て、秦野ビジターセンターの館長となった今、登山者やスタッフの安全、センターの未来を案じ、大きな責任を一身に背負う。

 ○…ほっと一息つけるのは、愛犬「もんじろう」とのひととき。戸川公園で「ぴょんぴょんと楽しそうに」跳ねていたところを保護し、飼い始めた。迷い犬だった。「一緒に自然の中を散歩すると、ネズミやタヌキを見つけて遊びたがって。可愛いです」と優しく微笑む。目の前の命を愛する気持ちが、日々の原動力だ。
 

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