平成27年春の褒章で藍綬褒章を受章した 熊澤 道子さん 曽屋在住 74歳
熱く、真面目に、温かく
○…社会福祉や公共事務に尽力した人を称える藍綬褒章。民生・児童委員として、長年地域のために活動してきたことが功績となった。今年で23年目。指導してくれた諸先輩や支えてくれた人たちのおかげだと、感謝の言葉を繰り返し口にした。
○…「一つひとつ真面目に、が私の流儀です」。悩みを抱える人が相談しやすいよう、普段から声掛けを大事にして聞く耳を持ち、信頼してもらえるよう心がけている。地域の身近な支援者として、勉強を怠らず、情報を持って地域住民に提供することが役割だと考えている。しかし長年続けてくることができた理由はこれだけではない。「皆さんと繋がっていることが嬉しくて。輪がどんどん大きくなっています」と笑顔がこぼれた。
○…「両親から受けた影響は大きいです」と話す。父親も民生委員として活動し、母親は戦後の婦人会活動に尽力した。幼い頃から「人の役に立ちなさい」「真面目に思いやりを持って生きなさい」と育てられ、自然と福祉の道へ進んでいった。小学3年生の頃に父親が他界してからは、母親が女手一つで育ててくれた。優しくて厳しい、そして真面目な母親。民生委員になる時も、「勉強のため、させて頂きなさい」という母の言葉が背中を押してくれたと振り返る。実母を早くに亡くした夫も、義理の母親に対して温かく接してくれたと嬉しそうに話す。
○…民生委員児童委員信条という、福祉増進や地域住民の援助を誓う5つの言葉がある。それらを書き記した紙は、「大好きだから」といつも机のそばに置いている。2017年、民生委員制度は創立100周年を迎える。人材不足や制度改正など時代の流れを感じつつも、福祉の心を基礎に、先輩たちが築いたものを繋げていきたいと願う。「地域の人の心のよりどころになりたいです」。元気な限り、真面目に真心を込めて活動していく。
|
<PR>
|
|
|
|
|
田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
|
|
|
|
|
|
<PR>