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秦野版 公開:2015年9月26日 エリアトップへ

著書『高校教師が語る 16歳からの哲学』が台湾で出版された 手島 純さん 鶴巻南在住 61歳

公開:2015年9月26日

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未知の分野に飛び込んで

 ○…35年の教師生活の集大成として昨年2月に『高校教師が語る16歳からの哲学』を彩流社から上梓。今年5月に台湾で、続いて中国での出版も予定されている。「例えば哲学者のルソーは昔、不良少年でした。そんな背景を話しながら授業をすると、親近感が湧くようです」と話す。哲学をより身近なものとして受け取ってもらえるよう工夫してきた高校の授業内容が一冊に詰め込まれている。

 ○…福岡県出身。父の仕事で小学生の時に東京へ。数学が得意で理系進学を予定していたが、高3の時に父が他界。長男だったため家計を支えるために就職するのか、それとも大学進学を目指すかの岐路に立たされた。様々な想いが去来する中「人生には答えがない」ということを実感したという。多感な時期の体験が、全く未知の分野だった哲学への道を選ばせた。

 ○…大学卒業後、民間経験を経て高校教諭に。神奈川へ来たのは「誰も知らない所で一から人間関係を作ってみたい」という想いから。新しい世界へ積極的に飛び込むアグレッシブな面も持つ。全日制や通信制などで教鞭を取る一方、教育論の本をこれまでに4冊出版。今年定年を迎え、現在は國學院大や産能大で講師を務めるほか、教育研究所で特別研究員として現役教諭の支援に当たる。

 ○…身体を動かすのが好きで、高校時代はラグビー部に所属。今はテニスを楽しんでいる。趣味は映画鑑賞で、学生時代は年間200本を見ていたという。酒も好きで、神奈川の酒蔵を全て回った経験も。「良いものは地元にあるんです」とニコリ。夏前には自書が店頭に並んでいる所を見ようと台湾旅行にも出かけた。現在は再び教育論の本を書こうと準備を進めている。「先生が事務仕事で多忙化し、大切な授業や生徒とのコミュニケーションを取れる時間が少なくなっている。これをなんとかしていきたい」。先輩として、次代の教育を支える。

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