第5回県ボウリング協会ハイシニア競技大会75歳以上男子の部で優勝した 若月 正剛（まさよし）さん 東田原在住 80歳
誇らしきボウリング人生
○…４Ｇ（ゲーム）で総スコア７９８点。ボウリングにかけた半世紀は歳月を重ねても裏切ることは無い。年齢を考慮すれば１Ｇ１８０点取るのも大変とされる世代で、平均約２００点をマーク。レーンに左右される事もあるが「その日は調子良かったんだよ」と照れ笑い。
○…生まれも育ちも東京。時勢柄16歳から働き始め、20歳で郵便局に。田園調布、千鳥郵便局に勤め、勤勉さから栄転の話が持ち上がるも、30代で始めたボウリングが「できなくなるのは困る」と断った。退勤後にはリーグ戦に参加し午前様になることも。それでも翌朝はきっちり仕事に行った。「練習は嫌い。練習で良くて試合でダメだと凹むから」と常に実戦の中で腕を磨いてきた。
○…40代の頃にはその熱意を買われ、全日本郵政ボウリング連合ハワイ親善ツアーの第一人者として現地と調整しツアーを敢行。英語はからきしだったが「お前しかいない」と言われ、チャーター便で３６０人超の大所帯を率いての旅。ホノルル郵便局員との交流大会は新聞「ハワイ報知」にも取り上げられた。当時の新聞を今でも大事にとってあり、写真アルバムや脳裏に残る思い出は何物にも代えられない至宝だ。海外旅行が珍しかった時代にボウリングで局員や家族をハワイに連れて行ったことは今でも仲間から感謝される。
○…気づけば娘２人、孫５人、ひ孫２人のひぃじいちゃん。節目や祝事には妻と一緒に品川プリンスホテルに招待され一族団欒を満喫。孫たちへのプレゼントや小遣いもあげたい、それにボウリングもあるから今もパートで働く。「やる事やってるから好きな事をやる」が昔からのルール。１Ｇの最高は30代で出した２９９点。今は「ストライクが続かないし、スペアもなかなか」だが、レーンに行けば若い仲間と一緒に投げる。競技は真剣。会話は多く、楽しく、フランクに。いつまで？と問えば「やれるだけやりますよ」とニヤッ。
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