「くずはの家 えのきの会」の会長を務める 比内(ひない) 護(まもる)さん 今泉在住 69歳
チャレンジ精神を大切に
○…葛葉緑地を中心としたフィールドで、自然観察会や調査、秦野市のエコスクールの講師などを務めるボランティア団体、くずはの家えのきの会の3代目会長。昨夏に行われた創立10周年記念イベントは、副会長としてサポート。前会長や仲間からの信頼も厚く、推薦されての就任だった。トップに立つのはあまり好まないというが、「これも何かの縁。会長たちが積み上げてきた活動をしっかりと引き継ぎ、会を盛り上げていきたい」と抱負を語る。
○…早期退職し、「自然を学びたい」と応募したくずはの家の指導員養成講座。他にも県のホームファーマー制度を利用して畑を耕したり、里山保全グループに所属するなど、率先して自然に親しんできた。「何かを始めたら10年以上の継続」をモットーとしており、畑や保全活動以上に長く続いているのが、一つの木片から鳥を掘り出して彩色するバードカービングだという。大船を拠点に活動するグループの会長を務めるなど、その実力は相当。「自由気ままな夢生活を謳歌したい」と名付けたブログ”バクの夢生活”も10年以上が経ち、充実した生活がそこから感じ取れる。
○…北海道出身。大学進学で上京し、就職を機に秦野へ。20代半ばで学生時代からの彼女と結婚し、3人の子に恵まれた。その子どもたちも全員が独立し、今は妻と2人暮らし。共通の趣味が登山だといい、一緒に全国を巡るという。シニア世代になってから夫婦がうまくいく秘訣を「一つだけ共通の趣味を持つこと」といい、その顔から笑みがこぼれた。
○…えのきの会に入会したのは2008年。植物をメーンに観察する分科会に所属した。会員の知識レベルは様々で、吸収することが多いという。「できることは何でも挑戦しないと。会長職もそう。今だからチャレンジできるんだ」。入会して9年目。「えのきの会は10年以上続けるよ」。満面の笑みを見せた。
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