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秦野版 公開:2016年6月4日 エリアトップへ

秦野・坡州友好協会の会長に就任した 福森 登さん 緑町在住 75歳

公開:2016年6月4日

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「まだ時間はいっぱいある」

 ○…「韓国の優れたところはしっかりと学びつつ、日本の良いところは伝えていきたい」。20回近く坡州を訪れてきた中で仲良い関係を継続していくことの大切さを実感。「120人の会員皆が会長のつもりで力を合わせ、活動していきたい」と笑顔で話す。

 ○…横浜市で生まれ、会社勤めの父の仕事の都合で、5歳の時に秦野に移り住んだ。子どもの頃はまだ葉タバコの生産が盛んに行われていて、同級生も農家の子どもが多かった。中学生になるとそんなクラスメートの姿を見ながらふと「長男はいいけど、次男とか三男の子たちは将来どうするんだろう?」と頭に浮かんだ。「大人になったらみんなが働ける会社を作りたい」と壮大な夢を父に話した。そして中2の誕生日にとんでもないサプライズ。なんと父親が勤めていた会社を退職し、鉄工所を創業。父親は息子に向かい「お前の誕生日プレゼントだ。望んでいた通り将来社長になれ」と言った。そのスケールの大きさに圧倒されたという。

 ○…経営者になるという意気込みで大学に進学し、卒業後はすぐに家業に。大学は出たけれど、周りは腕に覚えのある職人ばかり。「仕事なんて教えてくれなかった。みんな目で見て覚えたよ」と懐かしむ。そして仕事に慣れた頃、「鉄という漢字が”金”を”失う”って書くのが嫌でね。旧漢字の鐵という漢字を使うことにした」。それが現在の株式会社福森鐵工所だ。

 ○…58歳まで経営に携わり、その後息子にトップの座を譲り引退。実はその後「お寺へ修行に出ようと考えていた」。ところが周囲がそれを見逃さなかった。地元の代表として市議会議員に推された。結局3期12年に渡り市議を務め、議長の重責も担った。75歳を迎えた今でも「将来に向けて、まだ時間はいっぱいあるんだよ。いろんな役職もあるし。料理だって植木だって写真だって。何でもやるさ」と豪快に笑った。

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