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秦野版 公開:2017年9月1日 エリアトップへ

東日本大震災の被災地を訪問し続ける「支援隊」の代表を務める 杉崎 貞夫さん 横野在住 70歳

公開:2017年9月1日

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支援は「理屈じゃない」

 ○…2011年に未曾有の災害をもたらした東日本大震災。同年秋、「自分たちにもできる支援があるはず」と、市民の有志とともに支援隊を結成した。これまでに被災地を訪れたのは14回を数える。

 ○…震災当日は、事務局長を務めていた市老人クラブ連合会が休みだったため自宅で揺れを感じた。携帯電話のアラームが鳴り続け、まちが津波にのみこまれていく映像は今でも鮮明に思い出せるという。それから、職場の同じフロアで働く仲間や友人らと協議を重ね、市民から支援物資を募り被災地の仮設住宅を訪問した。もちろん大変な事も胸が締め付けられる思いもたくさんしてきたという。物資を配布する際には不公平感が出ないようにと配慮し、時には高齢化が進む仮設住宅での孤独死に直面したことも。復興が進み、南三陸町の防災庁舎の周りはかさ上げされ今では見下げるようになったが、「いたたまれない気持ちになる」と沈痛な面持ちに。それでも訪問し続けるのは「理屈じゃない」。待ってくれている人の笑顔に会いにいく。

 ○…秦野市で生まれ育つ。秦野高校卒業後に秦野市役所へ。秦野しか知らないとはにかむが「好きなんだよね」と目を細める。職場結婚し3人の子どもに恵まれ、現在は妻と次男と3人暮らし。趣味は45年続けているという渓流釣りで、忙しい合間を縫って仲間と長野県まで遠征している。「漁期が9月末までだから早く行きたくてうずうずしてるよ」。山野草も好きで、庭に並んだ盆栽や植物を眺めながら釣り道具の手入れをするのが至福のひととき。

 ○…被災地を訪れる際に大切にしていることは「一緒に楽しむ」こと。顔馴染みになり、触れ合い、深い話ができる仲になり、一緒お酒を飲む。震災から6年が経ち、亡くなった家族の写真を見せながら話をしてくれる人も多くなってきたという。「こうやって人は繋がっていく。これからも行きたいと思ってるよ」。

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