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秦野版 公開:2018年6月15日 エリアトップへ

重度の知的障害がある人たちの作品展「秦野インクルージョン展」を初開催する 早川 聖(たかし)さん 曽屋在住 39歳

公開:2018年6月15日

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言葉にならない想いに耳を傾けて

 ○…生活介護事業所「いんくるはだの」の責任者として重度の知的障害者を支援しながら、利用者の表現活動を多くの人に見てもらおうと秦野インクルージョン展の準備を進めている。「言葉でのコミュニケーションが難しい方の気持ちや言葉で伝わらないものが伝わる展示会にしたい」と爽やかな笑顔を浮かべた。

 ○…出身は大阪府。通っていた小学校には、行事の時に一緒に活動する特別支援級の子ども達がいた。大きな声を出したり、物を壊したりする姿を見て「なぜこういう事をするんだろう。どういう事なんだろう」と不思議に思い、福祉の道に興味を持つ。高校卒業後、養護学校の教員を目指し和歌山の大学で学んだ。

 ○…​しかし、大学卒業後に夢見たのはミュージシャン。友人と二人、アコースティックギターを手に上京し、カラオケ店で生活費を稼いだ。その後ユニットは解散。後に妻となる女性に恋をし、追いかけ大分県へ。塾講師となり恋も成就したが、「健康的な仕事がしたい」と湯布院で人力車の俥夫に。13年前、妻の実家がある秦野市へ来た。

 ○…障害児福祉施設を見学した事で子どもの頃抱いた関心が呼び覚まされ、12年ほど前から福祉の現場に身を置く。利用者の成人後の居場所を作るため立ち上がった(株)秦野インクルージョンで絵画などの表現活動の支援を続けるうち、「今はこんな事に興味があるんだ」「今日は調子がいいんだね」と利用者の心境が分かるようになってきたという。「口頭では話が伝わらないけど、紙に文字を書いて渡せば『わかりました』と言ってくれる方もいる。どうしたらその人に伝わるのか、言いたい事や困ってる事は何か、考え続けています」。展示会に出す個性豊かな作品を見つめる眼差しは、とてもやさしかった。
 

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