秦野商工会議所工業部会令和経営分科会の会長に就任した 近藤 剛さん 上今川町在住 65歳
「新しいものを創りたい」
○…工業部会の中の「プレス分科会」を母体に新たな部会として組織され、その初代の長として、リーダーシップを発揮する。「これを機会に若手にもっともっと参加して欲しい。若人の活躍が、まちの元気につながっていくのでは」と笑みをみせる。出席してみたくなるような楽しい組織になるよう、親睦事業に力を入れていくという。
○…金属鋳造で自動車関連部品などを製造する協栄ダイカスト株式会社の代表取締役。１９６６年に父親が創業。自身は２代目。いつかは家業を継ぐものだと思いながら修業のために会社勤めをしていたが、父親の交通事故をきっかけに急遽家業に戻った。病気で体を悪くしていた先代が亡くなると、31歳で社長に就任。以来自ら経営手腕を発揮してきた。しかし今では息子が仕事の大部分を取り仕切ってくれるようになったという。「事業承継は順調だと思う。時期が来たら社長の座を譲りたい」と口元が緩む。
○…半世紀以上におよびプレス工業分野で、日本のものづくりを支えてきた。この間バブルに沸き、不況で苦境にも立たされてきた。そんな経営者人生で大切にしてきた言葉が「創新（そうしん）」。「一つの考えにこだわらず、いろんな角度からものをみる。そして新しいものを創り出していく」と真剣な眼差しに。そのスピリットが力強く会社を支える。
○…孫にも恵まれ家族は賑やか。元々は釣りが趣味で芦ノ湖でマスを釣ったり川でアユを釣ったり楽しんでいたが、最近はちょっとご無沙汰なのだという。「たまには行きたいけどね」と竿を手に持つ仕草で、エアーフィッシング。今では健康のため仲間とゴルフに出かけるのが楽しみ。「何よりいつまでも元気でいることが大切です」と力を込めた。
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