秦野市食生活改善推進団体(食改)の会長を務める 飯田 あや子さん 三屋在住 68歳
食の大切さを伝えたい
○…秦野市食改は「私達の健康は私達の手で」「おいしく楽しく健康に」をスローガンに活動するボランティアグループ。4年前から会長を務める。市民向けのヘルシー料理講座や出前講座などを行っていたが、今年度は新型コロナの影響で中止。「こんな時代だからこそ健康的な食事が必要」と、昨年12月にユーチューブで料理動画の配信を始めた。「今まで講座に参加できなかった方にも観ていただけると嬉しい」と話す。
○…上地区の農家に生まれ、落花生や米づくり、養鶏などをしていた。「お昼ご飯を外で食べたり、あぜ道に小さな蛇がいたり。となりのトトロの世界観そのもの」と笑う。20代前半で結婚後、すぐに姑のすすめで食改の養成講座を受講した。2年かけて食品衛生や栄養、調理など”食”に関わることを学んだ。「花嫁修業みたいだった」と笑う。受講後は食改のメンバーとして活動を開始した。
○…健康的なメニューの考案や食育を目的とした親子地場産野菜教室など、地域に根差した活動で自身が学んだことを伝えている。活動当初は自分の親と同世代のメンバーが多く、「たくさんのことを教えてくれて、母親みたいだった」。後輩たちには「いろいろな人に聞き、試して自分なりのものを見つけてくれたら」とエールを送る。
○…市内に住む小学6年生と1年生の孫と一緒に料理をするのが楽しみ。最初はお手伝い感覚だったが、最近は「きょうはこれを食べたいから一緒に作ろう」とお誘いを受けるとか。「必要とされることが励みになる」と声を弾ませる。お孫さんと一緒に作った味噌をお裾分けいただいた。野菜のうま味を引き出すやさしい味で、その人柄を表しているようだった。
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