里地里山フォトコンテストで秦野市長賞を受賞した 山口 勇さん 曽屋在住 81歳
写真愛するアイデアマン
○…里地里山への親しみと、保全再生に向けた意識啓発を図ることを目的に開催されている「里地里山フォトコンテスト」。何度か入賞したことはあったというが、今回初めて最優秀となる秦野市長賞を受賞。「刈り取られた稲がきれいな円形を描いている点と、鎌を持っている人がポイント」と受賞した写真について話す。「自信はありましたが、嬉しいものですね」
○…写真歴は26年。秦野市展で写真を鑑賞していた際、市内の写真サークル『写るん会』の会員に誘われた。初めて応募した作品が入賞し、写真にのめり込むように。「やみつきになっちゃいましたね。写真を撮るセンスがあったのかも」と声を弾ませる。写真へのこだわりは強く、撮影からプリントまで全て自分で行っている。「カメラの性能ではなく、自分の腕やセンスで良い写真が撮れるように研究しています」
○…秦野市生まれ。日産車体（株）の養成校を卒業後、組み立て作業員として働いた。20代後半頃に整備士の資格を取得。「細かい作業が好きで、修理屋になりたかったんです」。その後、兄の後押しもあり、曽屋で(有)山口自動車整備工場を設立した。退職した今も物を直すことが好きで「廃棄寸前の車を修理したり、廃材を活用して物を作っちゃいます。基本的に何でも作れるアイデアマンなんで」と笑顔を浮かべる。
○…現在は、暇を見つけては市内の様々な場所に写真を撮りに行くという。「あの場所の花が咲いているかも、といったような予想をして出かけています」。自身で見つけたフォトコンテストに挑戦しながら、市内の写真クラブのアドバイザーとしても活動中。「秦野を撮らせたら誰にも負けませんよ」と意気込む。
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