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川崎区・幸区版 公開:2011年11月18日 エリアトップへ

川崎市歯科医師会 企業セミナーで健康啓発 市内全域を対象に

公開:2011年11月18日

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歯の健康の大切さについて話す松山さん
歯の健康の大切さについて話す松山さん

 社団法人川崎市歯科医師会(井田満夫会長)はこのほど、市内の一般企業に歯科医師が訪問し歯の大切さを訴え、同時に歯に関する質問や相談を受け付ける無料の出張セミナーをスタートさせた。現在、実施企業を募っている。

 「歯を健康に保つことで、長く人生の幸せを感じてもらいたい」――。

 そう話すのは(社)川崎市歯科医師会・産業歯科保健委員会委員長の松山知明さん(中原区宮内/まつやま歯科医院院長)。委員会の取り組みとして歯科医師会の会員7人で一般企業への訪問セミナーを企画した。

 松山さんによると20〜60歳代のうち約6割の人が何らかの歯科疾患を自覚し、その内およそ3分の2は放置しているのが現状だという。川崎市の人口に当てはめると約100万人のうち60万人に歯科疾患がある計算になる。

 この年代には就労者が多いが、労働安全衛生法上、企業には虫歯や歯周病等を対象とした一般の歯科検診の実施義務はない。歯の健康をどう守るかは個人の考えによるが、仕事での多忙を理由に通院に足が遠のく傾向にあるのも実情。

 

60代 歯が19本以下3人に1人


 厚生労働省が発表した平成21年国民健康・栄養調査結果では、60歳代で自分の歯が20本以上ある人は64・1%、つまり退職時の年代のほぼ3人に1人は19本以下。松山さんの話では、個人差はあるものの「歯が20本以上あれば何でも噛める」という。

 出張セミナーの実施対象に企業を設定したのは、これら歯科医にかかりにくい年代をカバーするため。「歯がなくなってからでは遅い。それには退職前からのケアが大切」と強調する松山さんは、「歯がなくなると噛めるものしか食べないので、摂取する栄養価に偏りが生じることもある」と身体の健康への影響も指摘する。

取り組みの目標は「80歳で自分の歯を20本」

 現在、セミナーの実施に向け、地元法人会に呼びかけているほか、関連団体のイベント会場や機関誌でも取り組みを紹介している。実際に企業からの問い合わせも入り始めた。

 出張セミナーの実施時間は1回30分〜60分を予定。1〜2人の歯科医師が企業に出向き、セミナー後にはその場で個別の質問や相談も受け付ける。研修向けのホールや会議室などがなくても可能。例えばサービス業にはホワイトニングに重点を置くなど、業種や要望別のセミナー内容にすることも検討している。

 松山さんは「健康な歯は、健康寿命を延ばします。人の歯は親不知を除いて28本あるが、80歳で自分の歯を20本残すことが目標。噛む喜びを維持するためにも我々歯科医師を有効に利用してほしい」と呼びかけている。

 出張セミナーに関する問い合わせ、申し込みは(社)川崎市歯科医師会・産業歯科保健委員会(【電話】044・233・4494)へ。
 

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