ガンダムで平和語ろう 幸市民館で夏休み開催
幸市民館は7月28日、29日、8月5日の3日間、夏休み平和映画会「ガンダムから平和を読み解く」を大会議室で開催する。同市民館の平和・人権学習の一環。ガンダム映画3部作の上映を行うほか、鑑賞後には参加者同士が作品への感想を述べ合う場も設ける。
79年に第1回テレビアニメが放送された「機動戦士ガンダム」。主人公のアムロ・レイをはじめとした魅力的な登場人物や、戦争描写に込められた強いメッセージ性から、根強いファン層を持つ人気ロボットアニメだ。現在でも後継のシリーズが制作されるなど、世代を越えて今も愛され続けている。
幸市民館は昨年までも「夏休み平和映画会」を開催してきたが、上映されてきた映画は主に「はだしのゲン」など、史実としての戦争を描いた作品。「ジオン公国の独立戦争」という架空の戦争を描いた「ガンダム」が上映されるのは異例だ。
今回の作品選定について、同平和映画会を担当する幸市民館の小笠原亨さん(36)は「子どもたちも親しみを持てるし、ガンダムをリアルタイムで見ていた親世代の参加も見込める。親子間で平和について考えるきっかけにもなるのでは」と期待を寄せる。
また、上映後に参加者同士で意見を述べ合うワークショップが行われるのも、同平和映画会では初。1日目は特定の人物やシーンをキーワードに、参加者が自由に意見を述べ合う。参加者がテーマ決めを行うことも構想している。
単純な勧善懲悪のストーリーではなく「こちらが銃を向ける相手の人生も、丁寧に描かれてる」(小笠原さん)作品だけに、さまざまな視点からの意見が出そうだ。
担当者の小笠原さんもまた、ガンダム視聴者の一人。最近も「ガンダム」を見直し「ガンダムは戦争の悲惨さや、平和の大切さを考えるのにはいい題材」と再認識したいう。
上映される作品は「機動戦士ガンダムI」、「機動戦士ガンダムII 哀・戦士編」、「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)編」の映画3部作。
幸市民館は参加者として小学生以上の50人を募集している(小学生は保護者同伴)。3日間続けての参加が原則で、参加費は無料。時間は3日間とも午後1時から4時40分。申し込みは6月16日の午前10時から、電話(同館【電話】044・541・3910)か直接来館で受け付ける。
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4月26日
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