神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2014年6月27日 エリアトップへ

川崎市 民生児童委、83人不足 委員会設置し解消めざす

公開:2014年6月27日

  • LINE
  • hatena

 川崎市内の民生委員と児童委員が不足している。6月1日現在、市内の民生児童委員数は1517人で、定員に83人足りていない。122人不足していた昨年12月改選時からは改善傾向にあるものの、依然として欠員状態が続いている。

 民生委員と児童委員は、高齢者宅の訪問や子ども達の見守り、子育てや介護等に悩む住民への福祉サービスの紹介等、住民と行政を繋ぐ役割を担う非常勤の特別職地方公務員。自治会等の推薦により厚労省から委託を受け無報酬で活動し、3年毎に一斉改選される。

 民生児童委員の定数は、国が各自治体の状況を踏まえ「220〜440世帯に1人」を目安としているが、川崎市は6月1日現在で「488世帯に1人」と大きく不足。定員に対し現員数の値を示す充足率は94・8%(83人欠員)で、20政令市中ワーストだった昨年12月1日改選時の92・4%(122人欠員)から多少改善したものの依然として低い。委員の不足は、一人あたりの活動負担が増える上、地域全体をカバーしきれず他地区からの応援要請が必要になるケースもあるという。

 市では「なり手不足は全国的な傾向。定年後にボランティアとして活動しているメンバーが多いが、近年は65歳まで長く働く人が増えていることも一因では。特に都市部ではその傾向が強く、川崎市も例外ではない」という。

充足率、各区で差も

 また、各区で充足率に差もある。最も高いのは中原区の98・2%(5人欠員)で、低いのは麻生区の79・6%(34人欠員)。この差について市は「長く居住する住民が多い歴史ある街と、転入増の新しい街とでの違いもある」と話す。ある民生委員は「委員の必要性を感じていない人が増えているのかも」と話す。

 こうした状況を踏まえ、次期改選の2016年までに充足率100%を目指そうと、各区委員の代表らが課題解決委員会を発足。なり手不足等の原因を分析し、解決策を話し合っている。市でも、委員の活動を紹介したリーフレットや掲示板、広報などでPRに努めており「民生児童委員は、地域福祉の担い手となるキーパーソン。行政としてはお願いしていく立場だが、やりがいの持てる環境を整えていきたい」と話している。

川崎区・幸区版のトップニュース最新6

川崎区版SDC始動

川崎区版SDC始動

地域課題解決へ

4月26日

多摩川に「モトスマリモ」

国内2例目

多摩川に「モトスマリモ」

河原の石から数年で発生

4月26日

歌で市制100年盛り上げ

地元演歌歌手吉村明紘さん

歌で市制100年盛り上げ

新曲『KAWASAKI』で

4月19日

かこさんのプレート披露

幸区

かこさんのプレート披露

ゆかりの公園で活動紹介

4月19日

仲間と歌いつなぐエール

能登半島地震復興ソング

仲間と歌いつなぐエール

市長や市議も「個人」で参加

4月12日

誘客拡大のヒント探る

川崎商議所

誘客拡大のヒント探る

スポーツ、観光事業者が意見交換

4月12日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook