魅力、活気、にぎわい、駅ごとに差―。川崎市が今年1月から2月にかけて行った市民アンケートでそんな結果が表れた。様々な機能の集約が進む市内3カ所の拠点駅は高評価が73%あったが、住居最寄りの生活拠点駅は42%と半数以下だった。
アンケートは2016年度からの総合計画に基づくまちづくりを進める川崎市が、次年度始まる第2期計画を前にこれまでの取組みの効果を確認するため行った。質問は29項目で、それぞれ市民満足度の目標値を定めている。対象は市内在住18歳以上の男女3000人。1135(37・8%)の回答を得た。前回は14年に実施している。
その中、駅の魅力、活気、にぎわいがあるかという質問に対しての回答で、駅ごとの格差が表れた。川崎駅、武蔵小杉駅、新百合ヶ丘駅では「そう思う」「ややそう思う」という高評価が72・8%とだったが、新川崎、鹿島田駅、武蔵溝ノ口駅、鷺沼・宮前平駅、登戸、向ヶ丘遊園駅では、42・2%と半数に満たなかった。さらに前者3駅では高評価が前回比2・8ポイント増えたが、後者は10・4ポイント減少している。
高評価だった3駅は市が進めるまちづくりの中で行政窓口や交通結節点としての機能強化や、大型商業施設の充実を目指す「拠点駅」と定められている。
一方、今回評価が下がった7駅は比較的規模の小さい日々の生活の利便を支える「地域生活拠点駅」と定められている。この結果に対して市では「現状の分析はこれから。10年の取組として改善していきたい」と話した。
その他の項目で積極的評価が高かったのが安全・安心63・3%(前回比9・3ポイント増)、安心の医療60・4%(同6・6ポイント増)、住みやすさの満足度66・0%(同6・4ポイント増)、交通利便性64・2%(同2・3ポイント増)など。全体平均でも2・5ポイント増となった。しかし、市の魅力に対する積極的評価は前回比3・2ポイント減の37・5%だった。
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