イギリスで開催される19歳以下のボート世界Jr選手権に日本代表として出場する 山口 健太さん 津久井高校 2年
『世界に自分の力で挑戦したい』
○…先月行われた選考会レース・全日本ジュニアボート選手権で4位に入賞し、19歳以下で行われる「世界ジュニア選手権」に日本代表として出場する。8月4日〜7日までイギリスで開催される同選手権。日本代表5人の内、高校2年生は山口さんただ1人。世界のボート競技の主流である4人乗り「クォドルプル」2000mでの出場が予定されている。「チームを組む3選手は全員先輩方で、選考会でも自分より上位のタイムの実力者ばかりです。チーム戦になるので、大会までの強化合宿などでその差を少しでも埋めて、本番では悔いの残らないレースをしたい」と、強い意気込みを話す。
○…「ボートを始めたのは高校生からですが、津久井高校ボート部出身の両親の影響で、小さいときから、高校ではボートをやろうと決めていました」と話す。ボート暦1年足らずで、作秋の県新人戦優勝、関東大会2位と、すぐにその類稀な才能が開花。昨年末には世界へ向けた強化選手に選出され、全国屈指の実力を持つ選手に成長した。「父親には、フォームのアドバイスを指摘してもらったり、大会のビデオを見て一緒に反省もします。今では第2のコーチですね」と日本代表に選出された経験を持つ、父親に感謝する。
○…3人の妹を持つ4人兄弟の長男。相模湖生まれで、内郷中時代はバスケ部のセンターとして、県大会などで活躍した。今でも休みの日には地元の仲間とバスケをやる日が多いという。「友達と体を動かしているときが、一番落ち着き、楽しいです」と無邪気な高校生の一面を見せる。
○…将来の夢は大学、実業団などで、ボート選手として活躍すること。現在は、福祉系の大学進学を目指し、勉強中だ。「練習は厳しいですが、両親から色々聞いていたので、すんなり溶け込めました。高校生活もあと1年以上あるので、練習をして、もっと強い選手になりたいですね」