さがみはら介護支援専門員の会の代表を務める 黒沢 愼五さん 相模原市勤務 43歳
改革目指し、舵をとる
○…介護支援専門員(ケアマネジャー)が少しでも働きやすくなるよう、社会的地位の向上や処遇改善に全力で取り組む。会に所属したのは約15年前。副代表を5年ほど務め、昨年5月の総会で「会の中で若手」の自分に白羽の矢が立った。「よし、やってやる。任せろ、という思いだった」と振り返る。就任してもうすぐ1年。「この1年はチャレンジの年だった。会は変化を求めてる。皆と力を合わせ、精一杯努めたい」。環境の改革へ向け、リーダーとして舵をとる。
○…大和市出身。「少し荒れていた」という学生時代。高校を中退し悩んでいた時、父の勧めで福祉の道へ。「将来、迷惑を掛けた父と母の面倒をみれたら」と福祉の専門学校に入校、介護福祉士の資格を取得した。しかし卒業後、ピザ屋に就職する。「福祉を『仕事』にしたくなかった」。ボランティアで活動を続けるも、できることに限界を感じ、翌年には老人ホームで働き始めることに。それでも「福祉でお金をもらいたくない」と、利用者からは「直接お金をもらわない」ケアマネを志し、猛勉強。5年後、見事一発で試験に合格する。今はケアマネとして働く毎日に、忙しくも充実感が漂う。
○…休日は5人の子どもと過ごす、子煩悩な一面も。「一緒にゲームして遊んだり」と目尻が下がる。ラーメン好きで週に2回は食す。「もっと食べたいけれど太るし」と恥ずかしそうに笑う。
○…現在、会は任意団体。「法定研修や介護認定調査を実施できるよう今後、法人格を得たい。それも目標の一つ」と達成のため邁進する。自らが選んだ福祉の道は「親をみとり、自身が介護されて完成する」と持論を展開し、「いつか福祉の人材を育てる学校が創れたら」と夢を語った。
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