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更生保護サポートセンター 社会復帰見守る拠点開所 県内で3カ所目

公開:2014年2月15日

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青少年相談センターの一角にできた
青少年相談センターの一角にできた

 このほど、罪を犯した人や非行少年の更生保護活動の拠点となる「更生保護サポートセンター小田原」が城山に開所した。厚木、横須賀に続き県内3カ所目。保護司や地区保護司会が、地域の関係機関と連携しながら行う更生保護活動を支えるほか、情報発信の役割も担う。

 小田原地区保護司会の志村宗男会長=写真下=は1月21日の開所式で「『更生保護』というものを、広く、そして正しく理解してもらいたい。そのためにこのセンターを活用していく」と今後の運営に期待を示した。

 同会は今年で発足63年目。定員70人を下回る60人で活動している(2014年2月12日現在)。

 保護司は、犯罪や非行に走った人が地域の中で生活しながら立ち直りを図る手助けをする。保護司として活動する人の推薦、講習を受けて修了した人が保護司として認められる。

保護司歴32年志村宗男さん

 今年72歳になる志村さんの保護司歴は30年超。高校生のとき、非行に走る友人を大勢見て、「自分と何が違うのか」と疑問を抱いた。成人をきっかけに、吸ったつもりでたばこ代を貯める「つもり貯金」を始め、貯まったお金を小田原少年院に寄付しはじめた。柔道の稽古をつけに同院を訪れていたことも、保護司になるきっかけに。26歳で青年ボランティア団体を立ち上げた。

 子どもとの接し方に悩む親からの相談など、壁にぶつかったことは幾度もある。それでも「人柄や物事の、悪い面ではなく、どこかに必ずある良い面を見つける」ことを実践、同じ悩みを持つ保護司同士でプラスとなる情報を交換しあった。

 神奈川県には、経済団体の支援で罪を犯した人の採用に補助金を出す制度があり、小田原地区保護司会の管轄内では15の企業が協力雇用主として登録されている。本来なら、更生保護に協力的という、企業のイメージアップにつながる協力雇用主制度も、むしろ社名の公表を望まない企業が多いなど、社会の正しい理解が得られているとは言い難いのが現状だ。

 志村さんは、罪を犯した人の社会復帰には「就労場所が不可欠」と、協力と理解をよびかけた。
 

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