寄稿 ともにいきる社会かながわを目指して 神奈川県議会議員 守屋てるひこ
新年あけましておめでとうございます。
昨年は米国大統領選挙でのトランプ氏の勝利、イタリア・レンツィ首相の辞意表明、イギリスのEU離脱など、大きな動きがありました。国民の現状への不満の表れだと思います。こういう時こそ政治の安定が求められます。国政と地方議会が連携し、県民の声に耳を傾け、地に足のついた活動を展開してまいります。
解決すべき最優先の課題の一つが鳥獣被害対策です。現在、本年を初年度とする第四次神奈川県ニホンジカ管理計画及びニホンザル管理計画の策定作業を進めています。昨年11月に小田原で開催された県民説明会では、サル被害に対して、これまで実施してきた追い払い等は効果がない、我々は何十年我慢すればよいのか等、悲痛な叫び声が聞こえました。また、県西地域でのシカの繁殖拡大の予兆が見られます。イノシシ対策も含めて、鳥獣被害の根絶に取り組みます。
昨年7月26日未明に、県立津久井やまゆり園で、障害者46名が殺傷されるという、大変痛ましい事件が発生しました。この事件は、被疑者が元職員であり、誤った思想のもとに行われた凶行に大変大きな衝撃を受けました。現在、県立津久井やまゆり園は再生への道を歩み始めておりますが、本当の意味で、障害の有無に関わらず、共生する社会の実現が求められます。
そこで、県議会は県と共同で、10月14日に「ともに生きる社会かながわ憲章」を制定しました。採決にあたり、厚生常任委員会副委員長である私は、自民党を代表して賛成討論をいたしました。この憲章にいのちを吹き込み、障害者の社会参加を妨げる壁、偏見、差別を排除するため、県民総ぐるみで取り組みます。
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