「東山田工業団地にある企業93社を、新しく住み始めた人に知ってもらいたい」という思いから、地域の防災マップづくりの活動が7月30日から始まった。同工業団地内にある(株)スリーハイ(男澤誠社長・東山田4の42の16)が主体となり、東山田中学校の生徒などボランティアと協力して製作する。
東山田工業団地は、製造業者など93社の企業が立ち並ぶ準工業地帯。近年、居住地として港北ニュータウンの人気が高まるにつれ、同工業団地内にもマンションや戸建てが建ちはじめ、新しく住み始める人が増えている。
そんな中、懸念されているのが企業と新住民の関係性。「もともと企業の活動としてトラックの交通量が多かったり、騒音などはある。でも新しく住み始める人がそれを知らないで来ると、苦情になってしまうかもしれない。地域でコミュニケーションをとって、お互い理解することでトラブルを未然に防ぎたい」と話すのは(株)スリーハイの男澤社長。同工業団地内で経営する一企業として地域貢献活動を進める中、地域のつながりづくりを考えてきた。
そこで、第一歩として実施するのが同工業団地の防災マップづくり。AEDや消火器など、企業のもつ防災設備の情報を公開するとともに、事業内容なども記載する。「製造業などは外からだと何をやっているかわからないことが多い。まず、地域にどんな企業があるのかを知って欲しい。企業と住民、協働でのコミュニティづくりをしていければ」と男澤社長。
マップづくりに協力するのは、中学生のボランティア。つづきMYプラザ主催の2013年度事業「はぁとdeボランティア」として、東山田中学校の生徒を中心に10人が参加する。8月22日まで9日の実施日を設け、直接一件一件の企業を訪問して取材する形で情報を集める。これには、地元の子どもたちに社会を知る経験をしてもらいたいという願いも込められている。
7月31日には、「団地営繕」や「吉野コーヒー」など、約10社をボランティアが取材。中には、実際の仕事場を見学させてくれた企業も。参加した岸ともみさん(東山田中・1年)は、「会社を訪問するのはドキドキするけど、優しく対応してくれる人もいた」と感想を話した。
防災マップは、9月にA1版で500部印刷する。取材した93社に加え、東山田四丁目町内会内の200世帯に配布。また、つづきMYプラザなどにも展示される予定。
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