都筑中央公園季節の便り 3月 自然織りなす幻想風景 寄稿/NPO法人都筑里山倶楽部
3月の都筑中央公園は、日が差し込む林床からランの仲間を代表し、シュンランが春を先取りします。あちこちの林で、その透き通った黄緑の花びらを次々と広げ、声なき歌を輪唱する花のようです。またフデリンドウは天に向かって咲き誇り、小人が春のファンファーレを奏でているよう。目線を少し地面から上に向けると、ピンクと白の二色使いのアセビが鈴なりに咲き、ウグイスカグラが小さな花をたくさん咲かせて、こちらは神楽を踊っているようです。抹茶の席のお菓子には欠かせないクロモジ。花の上に王冠を携えたような、神秘的なビジュアルに感動できるのもこの季節ならでは。
花だけではありません。目線を更に上げるとアカシデの果穂がほんのり赤く垂れ下がり、愉快な虫たちが風に揺れるようなユニークな風景を楽しむことができます。この公園は、自然が織りなす幻想的な風景が、訪れる人々に春の喜びと期待を感じさせます。
■NPO法人都筑里山倶楽部(【電話】045・941・0987)
![]() フデリンドウ
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4月27日~4月27日