都筑中央公園季節の便り 4月 生き物協奏曲の始まり 寄稿/NPO法人都筑里山倶楽部
都筑中央公園では、春の広がりがスプリングエフェメラル(春の妖精たち)とともに訪れます。ニリンソウが葉の隙間から双子の花を見せ、愛らしいビロードツリアブが長いストローを携え羽音を奏でています。いでたちはまるで小さなハチドリのよう。いにしえの勇姿そのままのクマガイソウは武士の風格を漂わせています。
バラ科のミツバツチグリ、キジムシロ、ヘビイチゴは見分けが難しく、私達は自然界からの難問に試されているのでしょうか。金の煌めきを秘めたキンランや白い小鈴のササバギンラン、遅れて少し小さなギンランが花をつけ、地中の菌類やマツと互いに助けあって、公園全体を豊かに育みます。葉っぱの中央にちょこんと花が鎮座するハナイカダ。このとびきりユニークな花の説明には胸が踊ります。
4月の公園は、生き物の協奏曲の始まり。生命の輝きに五感を研ぎ澄まし、さあ公園に足を踏み入れて。
■NPO法人都筑里山倶楽部(【電話】045・941・0987)
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