神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
旭区・瀬谷区版 公開:2024年3月7日 エリアトップへ

福島第一原発事故を題材に、絵本の原画展を開催している 牟田 茂男さん 善部町在住 73歳

公開:2024年3月7日

  • X
  • LINE
  • hatena
牟田 茂男さん

作家として、語り部として

 ○…ギターを抱え、毎週通う行きつけのカフェでの思わぬ「個展」開催に、「背中を押してもらった」と満面の笑みで感謝を述べた。原発事故で切り捨てられていく自然に対する思いを、無我夢中で作品に仕上げてから13年。思いがけず陽の目を見た作品に「何か意味があるのかも」と新たに芽生えた語り部としての使命感が垣間見えた。

 ○…東京都の生まれ。中学時代に相模大野へ転居。希望ケ丘高校へ進学。旭区との接点が生まれた。高校では美術部に所属。哲学書なども読む読書家。文学や物書きの将来も考えたが、「浪人はダメ」「食いっぱぐれがない」という両親の勧めもあり、大学は機械科へ進学。卒業後、工作機械の会社に5年勤めたが、夢を諦めきれず、「妻も子どももいましたが」1年間日本シナリオ作家協会が主催するシナリオ講座に通い、脚本を中心に勉強した。アルバイトをしながら、脚本家の石川孝人氏に弟子入りもしたが、夢半ばで諦め、再び自動車関連の会社へ再就職。定年まで勤め上げた。講座の同期には今でも活躍する作家がいるという。

 ○…高校時代には美術部にも所属。脚本家を目指していたこともあり、当時の夢を形にしたのが絵本だった。「ビーボとスケル」は、思いに突き動かされて描いたが、初孫のためにも描いている。個展の開催で、若かりし頃の火がついたのか、現在は新作を構想中。テーマは変わらず自然と人間の共生で、次の主役は「ウナギのきょうだい」なのだとか。

 ○…読書の虫は今でも。図書館では家族の協力を得て1週間で20冊借りる。「精読ではないけれど」とはにかむが、1年間で365冊以上借りたことが2年あったという。哲学書や仏教関係、など幅広い。

旭区・瀬谷区版の人物風土記最新6

川田 剛(たけし)さん

心の病を抱えた人を支援し、設立30周年を迎えたNPO法人木々の会の理事長を務める

川田 剛(たけし)さん

旭区鶴ヶ峰在勤 68歳

1月23日

小川名(おがわな) 駿さん

農業を営む「横浜ワタヤファーム」の代表を務める

小川名(おがわな) 駿さん

旭区下川井町在住 27歳

1月16日

蔵屋 美香さん

2月に全館リニューアルオープンする横浜美術館の館長を務める

蔵屋 美香さん

西区在勤

1月9日

松本 憲さん

ビーチサッカーワールドカップの日本代表候補に選出された

松本 憲さん

瀬谷区阿久和東在住 37歳

1月1日

大熊 靖亮(やすあき)さん

二つ橋小学校の6年生を対象にキャリア教育の授業を教諭たちと実施した

大熊 靖亮(やすあき)さん

瀬谷区在住 46歳

12月19日

市原 淳さん

絵本作家で地区センターのプレイルームのリニューアルをプロデュースした

市原 淳さん

中区在住 54歳

12月12日

あっとほーむデスク

  • 1月16日0:00更新

  • 1月9日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

旭区・瀬谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

旭区・瀬谷区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年1月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook