中区尾上町から移転
持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け、活動する中間支援組織「ヨコハマSDGsデザインセンター」(信時正人センター長)がこのほど、中区尾上町にあるシェアオフィスからみなとみらい21地区の「横濱ゲートタワー」=西区高島=に移転した。
横濱ゲートタワーは、みなとみらい線新高島駅から徒歩1分の好立地で、延床面積約8万4千平方メートル。地上21階、地下1階建てで高層棟と低層棟に分かれている。鹿島建設(株)など3社が事業主体となり、事務所や飲食店のほか、MM地区で唯一のプラネタリウムも設置している。昨年9月に竣工。今年3月にまちびらきをする予定だ。
デザインセンターは同タワーの低層棟3階に移転。開業に先駆け、12月17日に山中竹春市長らが出席し開所式を行った。現在は、平日午前11時から午後4時まで営業。
同センターは市が掲げる「SDGs未来都市・横浜」の実現を目指し、企業や団体、市民など多様な主体と連携することで課題解決に取り組む中間支援組織で2018年に開設。相談窓口機能や横浜の取り組み発信などを担っている。
今回の新拠点への移転は、同タワーの事業主体である鹿島建設(株)と住友生命保険相互会社、三井住友海上火災保険(株)の3社と横浜市がSDGsの達成に向け連携協定を昨年7月に締結したことから実現に至った。
センター内には、多様な企業や団体と連携したプロジェクトについて動画などで発信する展示コーナーを設置しているほか来訪者がSDGsに対する思いを記入し、発信できるボードなども設置。また、展示されている棚など一部の家具は、イケア・ジャパン(株)から寄贈されたリユース品を活用している。今後は、同センターを会場に会員企業や団体と連携したセミナーやオンライン配信なども行っていくほか、学校とも連携し、SDGs達成のための次世代育成にも力を入れていく。
同センターの総合コーディネーターを務める麻生智嗣さんは「多様な企業や人が集まるみなとみらいの環境を活かし、SDGsの取り組みを進めていきたい」と話す。また、同タワーの近隣にあり、SDGsの達成に向けた教育に力を入れるみなとみらい本町小学校の小正和彦校長は「全校でSDGsに取り組む本校にとって、今後の連携が楽しみです。子どもたち、学校のみならず横浜市のSDGs推進を一緒に進めていきたいと思っています」と期待する。
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