間門小学校(中尾和世校長)がこのほど、「学校給食優良学校」として文部科学大臣表彰に輝いた。教科を横断した日常的な食育・健康教育の実施や、地域と連携して考案した独自の献立を給食で提供するなど、学校全体の取り組みが評価された。
学校給食優良学校に選ばれたのは、全国で12校。市内では大岡小学校=南区=も受賞した。例年は文部科学省が主催する「全国学校給食研究協議大会」で表彰式が行われるが、新型コロナ感染症対策のため、間門小学校では、1月13日に横浜市の鯉渕信也教育長により表彰状が手渡された。
全校で食育
同校は、管理栄養士の大庭圭輔栄養教諭を中心に「すこやか学習」と題した食育・健康教育を展開。3年生〜6年生は、各クラスの担任と養護教諭、栄養教諭が授業づくりから連携し、体育科の保健領域で学習を行っている。また、1年生は「きゅうしょくだいすき」をテーマに給食室の調理スタッフと交流。おいしい給食を作る工夫や大変さなど、生の声を聞き、給食を好きになってもらう取り組みを行う。
その他にも、体に合った食事の量や食事のマナー、食べ物の働きなどをワークシートで学ぶ食育指導「ぱくぱくチャレンジ」を毎月全校で実施。大庭教諭が校内のテレビ放送で指導し、各クラスの担任が発育段階に応じて理解を深める内容。2016年から開始し、6年目となる。
本牧漁港と連携
地域と連携した独自の献立で給食が提供されるのも同校の特徴だ。昨年2月には本牧漁港と連携し、本牧産の天然タチウオを給食に採用。漁獲から給食として提供されるまでを大庭教諭がビデオで撮影。児童はそのビデオをみながら、地元の漁師と一緒に食べることで、地元の魅力や魚のことを学ぶ機会となった。
また、本牧神社の神事「お馬流し」ともコラボ。17年に4年生が、本牧神社と地元のそば店「味奈登庵(みなとあん)」と一緒に「お馬流しそば」を考案。給食ではアレルギーに配慮し、そばをうどんに変更して、18年と19年に提供された。
今回の受賞について、手書きの給食だよりで児童に喜びを発信した大庭教諭は「今まで積み重ねてきた実績が評価されてとても嬉しいです」と話し「地域の皆さんや調理スタッフ、教員の皆さんに感謝しつつ、今後も子どもたちのニーズに合わせながら継続していきたい」と感謝を述べた。
中区・西区・南区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|