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公開日:2022.01.27

立野小
教育論文で最優秀賞
若手教員の参加など評価

  • 受賞を喜ぶ立野小の教員(前列左から執筆を担当した中里教諭と境教諭、石川校長。後列左から4年生の授業を担当した酒井優里亜教諭、個別支援学級の日下彩教諭)

  • 論文より理科(現4年)と生活科(前1年)の実践の様子

 立野小学校(石川秀子校長)がこのほど、(公財)ソニー教育財団主催・科学教育論文の全国コンテストで、県内初となる最優秀賞に選ばれた。児童の主体的な学びに加え、若手教員や学校全体の取組が評価された。

 同財団では科学が好きな子どもを育てることを目的に体験プログラムの提供や学校への助成を行っている。論文コンテストもその一環で、今年度は全国161の小・中学校から応募があった。理科と生活科の教育実践をレポートした論文と教員へのオンラインインタビュー、授業のビデオ審査を経て、愛知県の朝日中と並び、立野小が最優秀賞に選ばれた。

 同校は過去2年連続で優秀賞を受賞。継続して行なってきた児童が主体的に学ぶ指導方針に加え、若手教員の積極的な参加や学校全体に広がる取組が高く評価された。

 今年度は「自然に浸り、じっくり観察し、新たな価値を創造する子ども」をテーマに掲げて実施。論文はその中から3学年(昨年度の1年、5年、今年度の4年)と個別支援学級の取組がまとめられた。

好奇心を学びに

 1年は年間を通じて根岸森林公園の自然と関わる学習、4年は水鉄砲で遊びながら空気と水の性質に着目。5年は天気の変化の学習から運動会の天気を予想するなど、児童の好奇心や疑問を誘発する授業を実践した。

 前1年を担当した中里優子教諭は、根岸森林公園に繰り返し訪れることで、四季の変化や季節に応じて自分たちの遊び方が変わることを実感できたといい「遊びの体験を通して自分事として捉えられるようになった」と児童の成長を振り返る。

 また個別支援学級では、教室内にレーシングコースを設置して児童の興味を促し、モーターカーを制作。遊びの中で出た「車をもっと速く走らせるにはどうしたらよいか」という課題に対し、電池の数を増やしたり、モーターを変えてみるなど、1人ひとりの問題解決に合わせた実践を行った。

 中心となって論文をまとめた境孝教諭は「今回初めて行った個別級の取組は、工夫次第で人数の多い一般級にも応用できるという気づきになった」と話し「立野小での取組を全国の学校にも発信していけたら」という。石川校長は「児童だけでなく先生たちの学びや成長する機会にもなっている」と話していた。

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